LGBTQ+の学園ラブストーリー『Love, サイモン 17歳の告白』
映画『Love, サイモン 17歳の告白(Love, Simon)』は、2018年に公開された作品。同性愛者であることを打ち明けられずにいる主人公の高校生サイモンが、本当の自分と向き合いながら恋愛していくという学園ラブストーリー。
同作は、映画『きっと、星のせいじゃない。』のプロデューサー陣による作品で、恋愛小説『サイモンvs人類平等計画』が原作。LGBTQ+の人びとにとって特に難しい時期と言われる思春期の苦労や、10代ならではの悩みを鮮明に描き、全米で公開されるやいなや瞬く間に大ヒット。
セクシュアリティに関係なく、ラブストーリーはみんなのためにあるということや、社会が決めた「普通」にフィットできずに悩む人びとに捧げる力強いメッセージは、多くのファンに勇気を与えた。
同作は、若手の人気俳優が多く出演したことでも知られている。主人公のサイモン役には映画『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソンが、サイモンの友人リア役にドラマ『13の理由』のキャサリン・ラングフォードが抜擢された。ほかにもドラマ『ザ・フラッシュ』のキーナン・ロンズデールや、ドラマ『13の理由』マイルズ・ハイザーなども登場。さらに、サイモンの両親役をジェニファー・ガーナーと、ジョシュ・デュアメルが務めるなど、名俳優も出演した。
そんな映画『Love, サイモン 17歳の告白』のスピンオフであるドラマ『Love, Victor(Love, ヴィクター)』が、2020年6月19日よりアメリカのHuluで配信開始となった。
スピンオフ『Love, Victor(Love, ヴィクター)』も高評価!
ドラマ『Love, Victor』は全10話。米辛口批評サイトのRotten Tomatoesでは、批評家スコア92%、観客スコア96%という高評価を得ている。
本作は、『Love, サイモン 17歳の告白』と同じくエリザベス・バーガーとアイザック・アプテイカーが脚本に参加。高校生のヴィクターが、転入先で家庭の問題や新しい環境と向き合い、自らのジェンダーに苦悩する姿が描かれている。映画『アナベル 死霊博物館』のマイケル・チミーノがヴィクターを演じ、映画『Love, サイモン 17歳の告白』でサイモンを演じたニックがナレーターとして声の出演をしている。
予告編では、ヴィクターがサイモンにEメールを通して語りかけるシーンからスタート。そしてヴィクターは転校先のアトランタで、ベンジーという青年に一目惚れ。『Love, サイモン 17歳の告白』に登場したような観覧車でのシーンや、セクシュアリティに理解のない大人たちに苦悩するヴィクターの姿も。そして「Love,ヴィクター」というセリフも。
本作を見たアメリカのファンからは、すでにシーズン2を期待する声が上がっており、さらに「今年1番!」「LGBTQ+の家族を描いた最高のシリーズの1つであり、同じ経験をしている人や経験があった人にとって共感のできる内容」といった絶賛のメッセージが多数届いている。
ドラマ『Love, Victor』は、日本公開未定。今後の情報を要チェック。(フロントロウ編集部)