クリス・エヴァンスが「マーベル仲間」とリモート対談
2011年に公開された映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』から2019年に公開された映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで、カメオ出演も含めると計12作におよぶ映画&テレビドラマ作品でキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じた俳優のクリス・エヴァンスが、あるマーベル俳優仲間とリモートで“プチ・アッセンブル”を果たした。
その人物とは、2015年公開の『アントマン』からMCU(※)作品に参入したアントマンことスコット・ラング役のポール・ラッド。
※マーベル・シネマティック・ユニバースの略。
2016年公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初共演したクリスとポールは、ポールの方が年配で芸歴も長いながら、いたずら好きな性格のクリスが尊敬の意味を込めてポールをイジり倒すという、おちゃめで不思議な関係性を築いている。
そんな2人は、役者同士が対談を行なう米Varietyの名物企画『Actors on Actors(アクターズ・オン・アクターズ)』の新型コロナ禍版に登場。お互いの自宅から約40分間におよぶリモート対談を行なった。
俳優たちが気になる事を質問し合う同企画で、それぞれの最新出演作について話したり、演劇論を交わしたりとマジメなトークを繰り広げたクリスとポール。しかし、一方でクリスがポールが、絶対に秘密を死守しなければならないことを知りつつ、『アントマン』の最新作についてわざと深掘りしようとしたり、突然「ペニスのサイズは?」、「ギャラは?」とゲスな質問を投げかけるという冗談で笑いを誘う場面もあった。
Chris Evans: Are there plans on shooting [the third #AntMan film]?
— Variety (@Variety) June 25, 2020
Paul Rudd: I’m not going to be able to say anything, Chris.
Evans: I might as well ask you what your paychecks are. Paul, what’s your penis size?
Rudd: It’s even bigger than my paycheck https://t.co/gtg85LrtNT pic.twitter.com/qKRr7bj5Cn
ちなみにポールは、自身のアソコのサイズは「膨大なギャラの額より大きい」という粋な答えで応戦していた。
クリスがポールに“無茶ブリ”
2人が初共演を果たした映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』についても振り返るなかで、クリスは、ポールが同作のセットに足を踏み入れた初日にお願いしてしまった “無茶ブリ”について告白した。
「あの日、僕があなたと初めて会った日、マッキーと僕とスカーレットは、マーベル仲間のために(それまでの軌跡を追った)集大成動画を撮影するべきだって思いついたんだ。マジで笑えるんだけど、卒業アルバムのビデオ版みたいなやつ。『グリース』のあの曲にのせてさ。“ウィー・ゴー・トゥゲザー、ラマラマ!”とかいうやつだったかな」と、同作で共演したファルコン役のアンソニー・マッキーとブラック・ウィドウを演じたスカーレット・ヨハンソンとともに、名作ミュージカル映画『グリース』の劇中歌「ウィー・ゴー・トゥゲザー」に合わせて、マーベルキャストたちが歌って踊る、内輪ウケを狙った陽気な動画の制作を計画していたことを明かしたクリス。
アンソニーとスカーレットと手分けして、共演者たちに声をかけ、1人1人歌って踊ってもらう映像を撮影し、それをすべて編集してつなげて1つの動画に仕上げようと張り切っていたクリスだったが、ポールには初対面の挨拶もそぞろに、早急に“とにかく歌って踊って欲しい”とリクエストしたのだそう。
「今もその映像は持ってるよ。あなたには初対面で『はじめまして! 僕のことはよく知らないと思うけど、とりあえず動画取らせてもらってもいいですか?』 ってお願いしたよね」とポールに記憶を辿るよう促したクリスは、そこには、ホークアイ役のジェレミー・レナーやウィンター・ソルジャー役のセバスチャン・スタン、スカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンもいたことを回想。
「『とにかく30秒間踊ってほしい』ってお願いしたら、あなたはちゃんとやってくれた。しかも超ノリノリで。僕はたいして何も説明しなかったのに、あなたは快く踊ってくれたんだ」と、ポールのサービス精神旺盛ぶりを笑いながら振り返った。
しかし、そんな告白に続いてクリスの口から出たのは、ちょっと衝撃的なひと言。
「でも、僕はあの後、その動画を完成させていない。放置したまま。でも、映像はちゃんと取ってあるよ。あなたが撮影初日にも関わらず踊ってくれた映像をね」。
つまり、クリスは、初対面のポールやそのほかの共演者たちを躍らせるだけ躍らせて撮った動画をそのまま放置し、手つかずの状態のままずっとスマホに保存しているよう。
ここで、クリスがマーベル仲間たちの協力を得て、いかに陽気な動画を作ろうとしていたのかを理解するために、『グリース』の劇中歌に登場する「ウィー・ゴー・トゥゲザー」の歌唱シーンをご覧いただきたい。
「初日は『よっしゃー、がんばって映像を集めるぞ』って感じだったんだ」とも語っていたクリスだが、忙しくしているうちに、動画を完成させるという目標を忘れ、つい放置してしまったよう。
自身が初対面のクリスのために、一心不乱に踊ったというこのエピソードについて、「まったく覚えてないや」と返したポールだが、クリスは「ごめん。あった!」と自分のスマホのフォルダに当時の映像を発見したことを報告。
久々にその動画を見たクリスは、「でも、これは恥ずかしすぎて、みなさんには見せられないな…」と爆笑しながら、ポールたちが踊る映像が、世に出すには少々リスキーすぎると公開することは控えた。
マーベル映画のキャストたちが陽気に舞う動画は幻と化し、ポールたちは“踊り損”となったわけだが、今回クリスがその存在を打ち明けたことにより、マーベルファンたちは、ぜひその動画を完成させ、全世界にお披露目して欲しいと沸き立っている。
クリスが隠し持っている動画が、一体どれくらいこっぱずかしいものなのか気になってしかたないが、いつか日の目を見る時が来ることを祈るばかり。
クリスとポールの対談の模様は下の動画から視聴できる。
(フロントロウ編集部)