オーストラリア奥地で生活中のラッセル
映画『グラディエーター』でアカデミー主演男優賞を受賞したことで知られる俳優のラッセル・クロウが、新型コロナウイルス禍で子供たちとは一緒に自主隔離生活を送っていないことを告白した。
米テレビ番組『The Tonight Show With JimmyFallon』に出演したラッセルは、新型コロナウイルスの感染防止のため、現在はオーストラリアの奥地で自主隔離生活を送っていると告白。84歳の父親や79歳の母親と共に自主隔離生活を送っていることを明かしたラッセルだけれど、子供たちとは一緒に暮らしていないのだそう。
ラッセルは2003年にシンガーのダニエル・スペンサーと結婚。現在16歳のチャールズ君と13歳のテニソン君をもうけた後で、2人は2012年に離婚した。
自主隔離生活を送るにあたり、ラッセルは現在シドニーで暮らしている2人の息子にも、一緒に奥地で生活しないかと誘ったそう。ラッセルは「最終的には、シドニーで隔離生活を送るって言われてしまってね」と、子供たちに移住を断られてしまったことを明かした上で、「あっけに取られたよ。というのも、ここは奥地なわけだからね。広々とした空間もあるし、あらゆる素晴らしいものが揃っているわけでさ」と、当初は息子たちが自然に囲まれた環境に来ることを拒む理由が理解できなかったと語った。
子供たちが移住を断った理由
「息子たちからは、『いや、父さん、僕らはパンデミックのなかで、最も感染者数が多い地域に囲まれた、この国で最も人口の多い地域で隔離生活を置くことに決めたんだ』と言われたんだ」とラッセル。
「それで僕は、『理由を聞いていいかい?』と言ったんだ。すると末っ子が、彼はすごく正直なんだけどさ、こう言ったんだよ。『Uber Eatsだよ』ってね」と、息子たちから、自宅にいながら商品を受け取ることができる「Uber Eats(ウーバーイーツ)を理由に奥地への移住を断られたことを明かした。
一緒に自主隔離生活を送ることを断られたのはちょっぴり切ないけれど、理由がウーバーイーツであれば、シドニーに留まりたいという考えもしっくりくる。新型コロナ禍で外出が制限されているなか、ここ日本でもウーバーイーツやテイクアウトの人気があがってきているけれど、オーストラリアの奥地ともなれば、周囲で選べるお店の選択肢には限りがありそうなので、シドニーという都市部のほうが充実しているのだろう。
ラッセルの息子たちがあげた理由に爆笑した司会のジミー・ファロンが、「そんなに素晴らしいものなの?」と応じると、ラッセルは「パンデミックにおいてはね。僕の父親としての役割や責任が(ウーバーイーツに)負けてしまったんだ」と冗談まじりに嘆いた。(フロントロウ編集部)