フランシス・フォード・コッポラ監督に侮辱されたと発言したウィノナ・ライダーが、発言を取り下げた。(フロントロウ編集部)

ウィノナ・ライダー、コッポラ監督に侮辱された?

 現在はNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス』などで活躍するウィノナ・ライダーが、1992年に出演した映画『ドラキュラ』の撮影現場で、フランシス・フォード・コッポラ監督に侮辱されたと発言して話題となっていた。英The Sunday Timesのインタビューでウィノナは、当時コッポラ監督が自分を泣かせるために「この売春婦!」と叫び、さらに他の役者たちにも叫ぶよう指示していたと話していた。

「物語のために、(そのシーンでは)泣いてなきゃいけなかった。リチャード・E・グラント、アンソニー・ホプキンス、キアヌ…、フランシスは私を泣かせるためにみんなに叫ばせようとしてたの。でも、キアヌはそうしなかった。アンソニーもそうしなかった。ただただ上手くいかなかった。私は、ほんとに?ってかんじだった。逆の効果だったね」

画像: 『ドラキュラ』の撮影現場でのウィノナとコッポラ監督。

『ドラキュラ』の撮影現場でのウィノナとコッポラ監督。

フランシス・フォード・コッポラ監督が反論

 ウィノナのこの発言を受けて、売春婦をいう言葉を侮辱語として使用することは、性風俗業界で働く女性たちも侮辱することになるうえ、その言葉を用いて女性俳優を泣かせようとしたというのは問題ではないかと話題になっていた。しかし、コッポラ監督がこれに反論。米Peopleにこうコメントした。

「ウィノナは素晴らしい俳優だと思っていますが、彼女が説明した出来事は、その通りには起こっていません。人に対して怒鳴ったり暴力をふるったりすることは、人として、そして映画製作者として、私がするようなことではありません。当時の状況を明確に覚えていますが、ドラキュラ役のゲイリー・オールドマンに、彼女とその他のキャラクターたちに向かって即興で何かをささやくよう指示しました。出来るだけ恐ろしく、邪悪なことを感じられるように。何をささやいたのかは知りません。しかし、即興は映画制作の場では普通のことです」

 ウィノナに対して何かを言って泣かせようとしたことは事実だけれど、それは主演ゲイリー・オールドマンだけに指示したことで、さらに叫んでもいないとしたコッポラ監督。その内容がどのようなものだったのかは監督は知らないとし、ゲイリーはこの件に関してコメントしていない。

画像: フランシス・フォード・コッポラ監督が反論

ウィノナ・ライダーもコッポラ監督に同意

 そしてコッポラ監督のコメントを受け、ウィノナもコメントを発表。コッポラ監督の記憶が正しいとし、当初のインタビューで明かした内容を一部取り下げた。

「ウィノナとフランシスは、フランシスの記憶が正しいと同意しています。そのシーンで彼女が泣けるためのテクニックとして、彼は演技中の俳優たちに、彼女に向かって酷いことを言うよう指示しました。彼女に対してそのテクニックは上手くいきませんでしたが、彼女はフランシスのことを慕い、尊敬しています。そして、彼と働けたことは素晴らしい特権だったと考えています」

 ウィノナが何かを言われたのが事実ではあるものの、コッポラ監督がウィノナに向かって侮辱語を叫んだことはないということで、両者は同意した。(フロントロウ編集部)

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