ジョス・ウェドン監督を告発
2017年に公開された映画『ジャスティス・リーグ』でビクター・ストーン/サイボーグを演じた俳優のレイ・フィッシャーが、同作で監督を努めたジョス・ウェドンを告発した。
レイは現地時間7月1日にTwitterを更新して、元DCエンターテインメントの代表であるジェフ・ジョーンズや、元ワーナー・ブラザーズのプロデューサーであるジョン・バーグにも言及しながら次のようにツイートした。
Joss Wheadon’s on-set treatment of the cast and crew of Justice League was gross, abusive, unprofessional, and completely unacceptable.
— Ray Fisher (@ray8fisher) July 1, 2020
He was enabled, in many ways, by Geoff Johns and Jon Berg.
Accountability>Entertainment
「『ジャスティス・リーグ』における、ジョス・ウェドンのキャストやクルーに対するセット上での扱いは酷く、虐待的で、プロ意識に欠ける、到底受け入れがたいものでした。
彼がそのままでい続けられたのは、ジェフ・ジョーンズやジョン・バーグによるところが大きい。
責任>エンターテインメント」
レイは具体的な内容こそあげなかったものの、自分たちキャストやクルーに対するジョスからの虐待的な振る舞いがあったと告発。そのような行為があったにもかかわらず、彼が監督として留まり続けられたのは、プロデューサーであるジェフやジョンのおかげだったと指摘した。
『ジャスティス・リーグ』は当初、2016年公開のDC映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で監督を努めたザック・スナイダーが指揮を執っていたものの、本編を撮影し終えた後の追加撮影中にザックが降板。その後、マーベル映画の『アベンジャーズ』やその続編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で監督を務めたジョスがザックの役割を引き継いだ。
レイは今回の告発のツイートをする2日前にも、ジョスと何らかの確執があったことを示唆。レイは2017年、『ジャスティス・リーグ』の記者会見でジョスを「素晴らしい人」と称賛していたのだけれど、現地時間6月29日にTwitterを更新して、「この発言のすべてを取り消したい」と記していた。
I’d like to take a moment to forcefully retract every bit of this statement: pic.twitter.com/1ECwwu6TG1
— Ray Fisher (@ray8fisher) June 29, 2020
告発された三者の反応は?
今回、レイに「虐待的」な振る舞いを告発されたジョスと、それを見逃していたとされた元DC代表のジェフや、元ワーナー・ブラザーズのジョン。現時点で、ジョスやジェフは反応を示していない。
一方、ジョンは米Varietyにコメントを寄せて、レイの告発について、「私たちがプロ意識に欠けた行為を見逃していたという事実は一切ありません」と、監督としてのジョスのプロ意識に欠けた振る舞いは見たことがなかったとしてこれを否定。さらに、「アニメ版でよく知られている、サイボーグの『ブーヤー!』というセリフを言ってくれるよう(レイに)頼んだ時に、彼が怒っていたのは覚えていますけどね」と、自分たちが求めた台詞を言うことをレイがためらったことがあったことをあげて“反論”した。
マーベルやDCの数多くのヒーロー映画を手がけてきた大物監督であるだけに、もしもジョスが実際にセット上で虐待的な振る舞いをしていたというのが事実であれば、その衝撃は大きい。まだ具体的な内容の告発はなく、ジョス本人からのコメントも発表されていないので、続報を待ちたい。(フロントロウ編集部)