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映画『チャーリーズ・エンジェル』に出演するルーシー・リューが、まだまだ白人が優位とされるハリウッドで活躍するアジア系俳優ならではの苦悩を明かした。(フロントロウ編集部)

ルーシー・リューが語るアジア系俳優ならではの苦労

 ハリウッドで活躍する人は多いけれど、その中でアジア人というとほんのひと握り。そのなかでもメジャー映画に出演したり、監督を務めたり、アジア系俳優として第一線を走ってきた人といえば、ルーシー・リュー。ルーシーは、キャメロン・ディアスやドリュー・バリモアと共にヒット作『チャーリーズ・エンジェル』や『キル・ビル』に出演し、Netflixから配信されるマーベルドラマ『ルーク・ケイジ』では、同ドラマ初の女性ディレクターとなるなど、今もなおハリウッドで活躍し続けている。

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 しかし、現在はハリウッドで成功を収めているルーシーだけれど、白人が優位とされるハリウッドでチャンスを掴むためには相当苦労したよう。ルーシーは、「私はあまりにも考えが甘すぎたし、自分の前に何があるのか、どんな難題に直面するのかも分からなかった。私がロサンゼルスに行くとき、いくつかのアイディアがあった。なぜなら、友達は10ものオーディションを1日や1週間でこなしていた。けれど、私は1ヵ月に2~3しかオーディションがなかった。だから私には(友人より)制限があることがわかっていた」と、そもそものオーディションの数からして違ったことを豪Sydney Morning Heraldで明かした。

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 続けて「けれどもその時幸運なことにいくつかの仕事が手に入ったの。オーディションにいた女性たちの中で、私は一人だけ見た目が違った。『なんでここへ来たのかわからないけれど、全身全霊でやってみよう』と思った」と、転機となったオーディションを振り返った。

 そして「黒い羊(※周囲とは違う厄介者のこと)は、そもそも相手が求めている相手ではないから、逆に、失うものは何もないと思うの。だから、だったら頑張ってみればいいの!」と、ハリウッドで活躍するアジア系の人たちにメッセージを送った。

 現在は多様化が進んでいるものの、アジア系としてハリウッドで活躍するのは狭き門。そのなかでも韓国系カナダ人のサンドラ・オーが第62回ゴールデン・グローブ賞で助演女優賞を受賞したり、中国系アメリカ人の父と韓国系アメリカ人の母を両親に持つオークワフィナがアジア系女優として初めてコメディ/ミュージカル部門(映画の部)の主演女優賞を受賞したりと、アジア系俳優として新しい道を切り開いている。(フロントロウ編集部)

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