ジョニー・デップと元妻の姿が裁判所で目撃される
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど、これまでに数々のヒット作で主演を務めてきた俳優のジョニー・デップが、元妻で俳優のアンバー・ハードに対して暴力を振るったという“虚偽の報道”が名誉毀損にあたるとして、イギリスの大衆紙The Sunを発行するニュー・グループ・ニュースペーパーズ(New Group Newspapers)を提訴した件で、英現地時間7月7日からイギリスの高等法院で審理が始まった。
7日に行なわれた審理には、ジョニーだけでなくアンバーも出廷。それぞれ弁護士や関係者に付き添われて高等法院へと入っていく姿が目撃された。
The Sunは2018年4月に、ジョニーがアンバーにドメスティック・バイオレンス(DV)をはたらいたと報じているが、ジョニー側はDVの事実はなく、アンバーがウソをついていると主張。また、The Sunが少なくとも1996年から2010年の約15年間にわたってジョニーの電話をハッキングし、個人情報を盗んでいたとして、裁判で徹底的に追究する構えを示している。
ジョニー・デップが裁判で過去の薬物使用について語る
ちなみに、アンバー側はジョニーの薬物乱用による暴力を主張していることから、今回の審理では、ジョニーの過去の薬物使用についての議論が行なわれた。
英BBCによると、New Group Newspapers側の弁護士から「ずいぶんと若い頃から薬物と酒にのめりこんでいたというのは本当か?」と聞かれたジョニーが、薬物に手を出すきっかけとなった出来事について振り返る場面もあったという。
ジョニーは「非常に若い年齢で薬物や酒に手を出したのは、(経済的に)安定しておらず、安全で安心できるような家庭環境ではなかったからです」と、弁護士の質問内容が事実であると認めたうえで、「母からよく『精神安定剤を取ってきてほしい』と言われました。たしか私が11歳くらいの時だったと思います。その薬(精神安定剤)が母の心を落ち着かせるためのものだと知り、私もひと粒服用しました。それが薬物使用のはじまりです。その頃の私にとって、(薬物は)痛みを麻痺させる唯一の方法でした」と証言。
さらに、アンバーと結婚していた期間は、ちょうど薬物中毒やアルコール中毒から抜け出すべく“頑張っている時”だったが、アンバーはそれをサポートするどころか、ジョニーに薬物の服用や飲酒をすすめてきたと主張していたことが、米Peopleが入手した裁判記録に記されていた。また、薬物や酒が理由で誰かに暴力を振るったことは“一度もない”と断言していたそう。
審理はあと3週間にわたって行なわれる。今後どのような展開になるのだろうか。(フロントロウ編集部)