新型コロナウイルスの影響で、英国ロイヤルファミリーの収入にも大打撃が。ある決断が下された。(フロントロウ編集部)

コロナ禍で英国王室の収入も大激減

 新型コロナウイルスによって、その収入に影響を受けている企業や従業員は少なくない。欧米では政府による持続的な支援もなされているけれど、イギリスのあの人々のことも、経済的打撃が襲ったそう。

 イギリスの君主であるエリザベス女王が所有するThe Royal Collection Trustは、バッキンガム宮殿やウィンザー城などのツアー管理を請け負っているけれど、そのすべては、新型コロナウイルスによって閉鎖中。入館料やグッズ収入、カフェからの収入などは約4ヵ月もの間、ゼロとなっている。

画像: ロックダウン中のバッキンガム宮殿の様子。(2020年4月1日にロンドンで撮影)

ロックダウン中のバッキンガム宮殿の様子。(2020年4月1日にロンドンで撮影)

運営のために、まさかの決断が下された

 The Royal Collection Trustの収入は毎年約100億円(7,700万ポンド)だったけれど、今年は、18億円(1,300万ポンド)まで落ち込むとの予想が。それによって、年末までに約40億円(3,000万ポンド)の損失が見込まれている。観光業からのエリザベス女王の収入は、約24億円(1,800万ポンド)減少すると見られる。

 そこでThe Royal Collection Trustは、あることを決定。それは、約30億円(2,200万ポンド)のローンを組むこと! 

 さらに、関連施設のガイドや事務スタッフ、管理人などから、最大650名の早期退職者を募っている。この15週間の休業中も、すべての従業員は全額給与を受け取っていた。エリザベス女王の側近は、全従業員へ向けたメールの中で、「2021年まで、様々な分野で運営が完全に元に戻らないかもしれません。その結果として、非常に困難な決断を考え始めなくてはいけません」と述べている。

画像: 運営のために、まさかの決断が下された

 また、バッキンガム宮殿の関係者は、英The Sunにこう話した。

「この早期退職は始まりに過ぎません。今年後期にすべての財政状況が明かされた際には、かなり多くの退職者が出て、運営の規模が縮小するでしょう。女王はバッキンガム宮殿に戻るのか、という深刻な疑問も浮かびます」

 エリザベス女王の収入はThe Royal Collection Trustからだけでなく、王室助成金や女王が所有する不動産からもあり、また資産としては、女王がコレクションするジュエリーや絵画などがある。とはいえ、それらのメンテナンスにはそれ相応の費用がかかるため、新型コロナウイルスによる収入の減少には、女王も気を揉んでいると思われる。(フロントロウ編集部)

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