イランで新種のクモが発見され、ジョーカーにそっくりだったために映画『ジョーカー』で主役を務めた俳優のホアキン・フェニックスにちなんだ名前が付けられた。(フロントロウ編集部)

ジョーカーにそっくりなクモが発見される

 イランで新種のクモが発見され、『バットマン』シリーズに登場するヴィランであるジョーカーに模様が似ていたとして、2019年に公開された映画『ジョーカー』でジョーカーを演じた俳優ホアキン・フェニックスにちなんだ名前がつけられている。

画像1: ジョーカーにそっくりなクモが発見される

 学術雑誌Arthropoda Selectaに掲載された論文によれば、新たに発見されたクモはわずか0.7センチほどの大きさで、白や黒、赤の模様を持っている。その模様がジョーカーと類似していたことから、ホアキン・フェニックスの名前にちなんで、「ルーリーディア・フェニックス(Loureedia phoenixi)」と命名されている。

 とりわけルーリーディア・フェニックスの背中部分の模様は、不気味にメイクアップしたジョーカーの顔を思い起こさせるものとなっており、SNS上には、クモの写真とジョーカーの写真を比較する投稿も多くアップされている。SNSにアップされている投稿の1つはこちらから。

画像: ⓒLRNYC / MEGA / Newscom

ⓒLRNYC / MEGA / Newscom

 「この新種は、雄の腹部にある模様がメイクをしたジョーカーの有名な顔に似ていたため、2019年の映画『ジョーカー』で表題のキャラクターを演じて高い評価を得た、アメリカ人の俳優/プロデューサー/動物擁護活動家のホアキン・フェニックスに敬意を表し、彼にちなんで名付けられました」と学術雑誌Arthropoda Selectaに掲載された論文には記されている。

 また、今回発見された新種は、英語で“Velvet spider”と表記するイワガネグモ科に属する種で、「ルーリーディア」という名前は、“Velvet”から発展して、アメリカの伝説的なロックバンドであるヴェルヴェット・アンダーグラウンドのフロントマンである故ルー・リードにちなんでつけられている。

画像: ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの故ルー・リード。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの故ルー・リード。

 ちなみに、ルーリーディアは現在オスの個体しか見つかっていないといい、研究者たちは継続してメスの個体を探しているという。

 大きさがわずか0.7センチほどとのことで、もし出会ってもなかなか目に入らなそうだけれど、現時点ではイランのみで生息が確認されている。英Daily Mailによれば、イワガネグモ科の生息が確認されていたのはモロッコやスペイン、イスラエルなどの地中海に面した国で、今回、地中海から離れた国でこの種のクモが発見されたのは初めてだそう。

画像2: ジョーカーにそっくりなクモが発見される

 2019年に公開された『ジョーカー』は商業的にも批評的にも大きな成功を収め、ホアキン・フェニックスはジョーカーの演技でアカデミー賞の主演男優賞を受賞するなど、変わらぬ演技力の高さで世界各国の映画賞を受賞したけれど、まさかジョーカーの役でクモの名前にまでなるとは、きっと想像もしていなかっただろう。(フロントロウ編集部)

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