『TWD』ポスターで真剣なメッセージを伝える
放送10周年を迎えたドラマ『ウォーキング・デッド』、そしてスピンオフドラマの『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』、そしていまだ放送されていない別のスピンオフドラマ『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』のキャラクターたちをフィーチャーした新ポスターが公開された。
各ドラマの公式SNSアカウントが続々と公開したシリーズポスターでは、すべてのキャラクターが「あるもの」を身につけている。それは、マスク!
Wear a mask. pic.twitter.com/PpmJvywfuu
— TWDWorldBeyond (@TWDWorldBeyond) July 10, 2020
「マスクをつけろ」。そんなメッセージと、キャラクターたちが布で口を覆っている画像を合わせたポスターで、『ウォーキング・デッド』はマスクをつけることを促した。マスクといえば、新型コロナウイルスの感染対策のひとつとされているが、アメリカではマスク着用に関しては政治を巻き込む大きな論点となっている。
新型コロナの影響を多大に受けた『TWD』
各国でいまだに猛威を振るう新型コロナウイルスだけれど、とくにアメリカでは、トランプ大統領の支持者や、新型コロナウイルスに関する陰謀論を唱える人々が、その政治的観点からマスクの着用を拒否する事態となり、問題となっている。
『ウォーキング・デッド』といえば、記念すべきシーズン10の最終話であるエピソード16の放送が、新型コロナウイルスの影響で先延ばしに。今のところまだ放送日は明かされていないが、2020年内にはファンの元に届けられると言われている。また、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』シーズン6の撮影も中断され、2020年4月12日に予定されていた『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』のシーズン1プレミアは中止に。
新型コロナウイルスに多大な影響を被った『TWD』シリーズとして、個人が簡単にできる感染対策のマスク着用を呼びかけずにはいられなかったよう。ちなみに、映画『ジュラシック・ワールド』のブライス・ダラス・ハワードや、『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ、新型コロナウイルスに感染した俳優のトム・ハンクスも、マスク着用を呼びかけている。
社会的メッセージを送ってきた『TWD』
これまでも『ウォーキング・デッド』のSNSアカウントは、ドラマに関する話題だけでなく社会的なメッセージを伝えるためにも活用されており、黒人の人権を求めるBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)運動が活発になった時にも、BLMを支持する投稿を連投。結果としてフォロワー数が減ったけれど、屈しない姿勢を見せていた。
Looks like we lost quite a few followers after posting about #BLM. We hope those who left educate themselves on these vital racial issues and learn to stand alongside their Black neighbors. #TWDFamily prides itself on its diversity. And if you want to leave over this, then ✌�
— The Walking Dead (@TheWalkingDead) June 3, 2020
「BLMについての投稿をしたら、かなりの数のフォロワーが減ったようだ。去っていった人たちがこの重要な人種問題について自分自身をきちんと教育し、黒人の仲間たちとともに立つことを学んでくれると良いのだけれど。TWDファミリーは、その多様性に誇りを持っています。そしてもし君が、それが理由で去っていくならしょうがないね」
(フロントロウ編集部)