ジョニー・デップが元妻によるDV被害を訴える
自分のことを「Wife Beater(妻を虐待する者)」と呼んだイギリスの大衆紙The Sunを発行するニュー・グループ・ニュースペーパーズ(New Group Newspapers)を名誉毀損で訴えた俳優のジョニー・デップが、現地時間7月13日にイギリスの高等法院で行われた裁判で、彼が元妻で俳優のアンバー・ハードから暴力を振るわれたとされる日のことについて振り返った。
離婚申請をする約1ヵ月前にあたる2016年4月、数億円にのぼる未払いの税金があることを知ったというジョニーは、裁判で「新しく雇ったビジネスマネジャーから、前のビジネスマネジャーがかなりの額の金を横領していたことを知らされました。こうなってしまったのは、私が自分の収入や資産をまったく把握していなかったからです。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の2作目と3作目に出演して以来、私は…これを自分で言うのは馬鹿げていると申しますか、非常に恥ずかしいのですが、どうやら私は約650億円を稼いだみたいなんです。そして前のビジネスマネージャーを解雇したあと、私は650億円超の資産を失っただけでなく、(自分の知らないところで)彼らが17年間にわたって滞納していた税金の額が100億円にまで膨れ上がっていることを知りました」と証言。
そして、そのことを知ったアンバーから「殴られた」ことを明かした。ジョニーが自身の資産に関するショッキングな真実を知った日は、アンバーの30歳の誕生日パーティーが開かれたのと同じ日だったそうで、この件の対応に追われていたジョニーはパーティーに遅刻。そのことにすでに憤慨していたアンバーは、ジョニーが資産を失ったことを知るとさらに激昂し、ジョニーいわく「大振りのパンチ」で彼のことを攻撃してきたという。アンバーは同じ日にジョニーから暴力を振るわれたと主張しているが、ジョニーは暴力を振るったのはアンバーの方だと主張した。
The Sunは2018年4月に、ジョニーがアンバーにドメスティック・バイオレンス(DV)をはたらいたと報じているが、ジョニー側はDVの事実はなく、アンバーがウソをついていると主張。一方で、New Group Newspapers側の証人であるアンバーはジョニーの薬物乱用による暴力を主張しており、“ドロ沼裁判”と言われた離婚裁判に続いて、今回の裁判でも両者とも徹底的に争う姿勢を見せている。
ちなみに、米Page Sixによると、かねてよりジョニーの暴力行為を否定している彼の元パートナーのヴァネッサ・パラディと、ジョニーがかつて交際していた俳優のウィノナ・ライダーが、ジョニー側の証人として近々裁判に出廷する予定だという。(フロントロウ編集部)