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息子と出かけた湖で消息が不明となっていたドラマ『glee/グリー』の俳優ナヤ・リヴェラが遺体で発見されたという、悲しいニュース。『glee/グリー』のファンたちは、LGBTQ+コミュニティのアイコンとなっていたサンタナを演じたナヤに感謝の気持ちを伝えている。(フロントロウ編集部)

サンタナ・ロペスはLGBTQ+コミュニティのアイコン

 現地時間7月8日に、息子ジョージー君(4)とともにアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスのピルー湖へ出かけたまま消息が不明となっていた、ドラマ『glee/グリー』のサンタナ役で知られるナヤ・リヴェラ(33)が、現地時間7月13日に遺体で発見された。

画像1: サンタナ・ロペスはLGBTQ+コミュニティのアイコン

 ナヤの遺体が発見された7月13日は、奇しくも『glee/グリー』で共演し、2013年にヘロインとアルコールの過剰摂取によって命を落とした俳優の故コリー・モンティスが亡くなったのと同じ日。この数奇な日の巡り合わせには、コリーが見つけるのを手伝ってくれたと言うファンもいるほど。

画像2: サンタナ・ロペスはLGBTQ+コミュニティのアイコン

 そんなナヤやコリーが出演した『グリー』は、LGBTQ+や障がい者のいじめ、人種差別などを音楽に乗せて問題提起してきた。とくにナヤ演じたサンタナは、ヘザー・モリスが演じた親友のブリトニーを愛すことで本当の愛を知り、劇中ではアウティングにあったり、大好きな祖母にカミングアウトするも拒絶されたりと、その葛藤も描かれ、LGBTQ+コミュニティのアイコンとなっていた。

画像3: サンタナ・ロペスはLGBTQ+コミュニティのアイコン

 そのため、今回ナヤが亡くなったことを受けて、サンタナやナヤに勇気をもらった人たちが続々と感謝の気持ちを綴った。その一部を紹介。

ナヤ・リヴェラのことを決して忘れない。ナヤの演じたキャラクターは、私たちの多くにとって、テレビで初めて見るLGBTのキャラクターだった彼女は本当に私の命を救ってくれた。ナヤが行なってきたことがなければ、カミングアウトする勇気はなかった。とても感謝している。


LGBTの全世代にとって、自分を重ねられる存在が(テレビに)ない状況の中、ナヤは、本当に大きな影響を与えてくれた。そして、人生における大変なチャプターを歩むなかで孤独を消す手助けをしてくれた。変化と愛こそ彼女のレガシー。


ナヤ・リヴェラは、常にLGBTを表現することの重要性を語り、サンタナを世界中の若いクィアの女の子が共感できるキャラクターにすべく、RIB( ※『glee /グリー』のクリエイター3人の愛称)に、ブリタナ(※ブリトニーとサンタナのカップルネーム)のストーリーを展開するよう強くプッシュしました。ありがとうナヤ。


(サンタナがカミングアウトをするシーンの写真を投稿して)まさにこの瞬間、プライドを理解しました。この瞬間、私は自分を恥じることをやめた。サンタナ・ロペスが助けてくれた。ナヤ・リヴェラが人生を変えてくれた。私は打ちひしがれている。天使よ、安らかに眠れ。私はあなたを解き放ちます。

 ナヤに感謝するのはファンだけではなく、セレブたちも。

安らかに、ナヤ・リヴェラ。『glee/グリー』であなたのガールフレンドを演じられたことを、生涯大切にする。あなたが演じたキャラクターは、閉ざされていた多くのクィアの女の子たち(当時の私のようにね)や、オープンにしていたクィアの女の子たちの草分けとなり、あなたの野心や、あなたが成し遂げたことは、世界中のラティーナの女性たちに影響を与えた。私の心は、あなたが愛していた人たちと共にありますーデミ・ロヴァート


高校生の時、自分が何者で、自分の気持ちが何であるかを理解させてくれるものを必死で探しました。サンタナ・ロペスは、私にしがみつけるものを与えてくれました。ナヤ・リヴェラが私の人生を変えたと言っても過言ではありません。ージャーナリストのウェンブリー・セウェル

 ナヤ本人もLGBTQ+のキャラクターを演じるにあたり、「テレビ業界には、エスニックのLGBTキャラクターは少ししかいないから、彼らを代表することができて光栄に思う。私はこれ( ※LGBTQ+)をサポートするのは好きだけれど、とても責任を感じ、時々大きなプレッシャーになる」と、責任感やプレッシャーを感じながらサンタナを演じていたとLatinaに明かした。

 さらに、プライベートでもLGBTQ+コミュニティをサポートしており、以前には「LGBTQコミュニティの人にとってとても意味のあるキャラクターをテレビで演じることができてとても幸運です。スクリーンの外の私は、平等と全ての人の平等の権利を持つことをサポートする女性です。『グリー』でサンタナ・ロペスを演じた結果、とても大きな愛と感動的なストーリーを得られたことは、人生における喜びの1つです。私たちは、他の人に奉仕するために地球に置かれましたが、一部の人にとって私のチェリオス(『グリー』のチアリーダー部の名前)の生意気なポニーテールと生意気な態度が、どこかの誰かにとって必要としていた小さな光になれたことを感謝しています。心に響く話を私にしてくれた方々へ、私の人生を本当に豊かにしてくれてありがとう」と、米Billboardを通してLGBTQ+コミュニティへラブレターを送っていた。

 多くの人に愛され、多くの人に勇気を与え、多くの人の命を救い、人生を変えてきたナヤやサンタナの功績は、これからも彼女が出演した作品とファンの記憶の中で生き続けるだろう。(フロントロ

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