キャプテン・アメリカ役で有名なクリス・エヴァンスが、過去に経験した悪夢のようなオーディションの失敗談を明かした。(フロントロウ編集部)

クリス・エヴァンスの失敗談

 今ではMCU映画『アベンジャーズ』シリーズの“キャップ”ことキャプテン・アメリカとして人気を欲しいままにするクリス・エヴァンスだけれど、その約20年のキャリアでは、もちろん失敗も経験してきたそう。米Backstageのインタビューで、過去に受けたオーディションで失敗したことはあるかと聞かれたクリスは、「もちろんあるよ!ありすぎて挙げきれないけど」と話したうえで、とくに記憶に残っている1つのオーディションについて話した。

画像: クリス・エヴァンスの失敗談

2度あることは3度ある…

 それは、アメリカで人気のコメディアンであるセス・ローゲンによる映画『Observeand Report(原題)』のオーディションだったそう。作品の公開は2009年なので、クリスはまだキャプテン・アメリカ役での成功は手にしていなかったものの、2004年の『セルラー』や、2005年の『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』、2007年の『私がクマにキレた理由』などへの出演から、すでに知名度もあり、現場にも慣れていたはず。しかし、予想外の失敗が続いてしまったという。

「部屋に入っていって、そこにはセスと監督とプロデューサーがいた。そしてなぜか僕の脳みそは、『ノー、ノー、ノー』って悲鳴をあげだして、叫び出した。オーディションを始めて3行ぐらい読んだところで、汗が吹き出してきて、顔が真っ赤になった。

僕はオーディションの途中で、『ごめんなさい、皆さん。ごめんなさい。止めます』と言ったよ。でも彼らが信じられないほど優しくて、余計に最悪だったね。『ノー。すごく良かったよ。よくやったよ』って感じだったから、僕は『廊下で考えをまとめさせてください』って言ったよ。その通り廊下へ出て、考えをまとめて、自分を笑った。

そして部屋へ戻って、もう一度(オーディションを)始めたら、またそれが始まったんだよ!顔が真っ赤になって、汗をかいて、また止めなければならなかった。

車へ乗って、エージェントに電話して、『信じられないほどの悪夢だった。この映画に受かっても受からなくても、あれを僕の最終印象にしたくない。明日また来て、また(オーディションを)やるぞ。あの場にもう一度戻れるようにしてくれ。またやるから』って言った。エージェントは、『分かったよ。でも彼らは、君は大丈夫だったって言ってたけど』って言うから、『彼らは嘘をついてるんだ。最悪だったよ!』ってね。

そして数日後にふたたびやらせてくれて、僕は戻った。そして何が起こったか分かるか?またそれが起こったんだよ!(笑)暑くなって、汗が出て、また止めなければならなかった。そして僕はただ、『みなさんすみません…。もう行きます』って言った。役には受からなかったね」

画像: 2度あることは3度ある…

 身体的なパニックから、どうしてもオーディションをこなせなかったというクリス。さらに、別日にふたたびオーディションに臨むというプライドと情熱を見せたにもかかわらず、まさかの2度あることは3度ある状態で、オーディションを途中で止めることになってしまったそう。

 当時のクリスの焦りを考えると、聞いているこっちまで青ざめてしまう。しかしクリスですらそのような経験を乗り越えてきたという話は、ある意味人に勇気を与えることでもある。クリスのように、諦めずに挑戦し続けることが大事なのかもしれない。(フロントロウ編集部)

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