『ストレンジャー・シングス』が裁判を起こされる
Netflixで2016年にシーズン1が配信開始となり、2019年にはNetflixで最も視聴されたドラマになるほどの人気を誇る『ストレンジャー・シングス』。そんな人気ドラマが、ある1つの会社から盗作疑惑で訴えられた。
Irish Rover Entertainmentは、『ストレンジャー・シングス』は彼らが手掛けた『Totem』という作品のストーリーラインやキャラクター、テーマ、セリフ、ムード、セッティング、そしてコンセプトアートを盗用したと主張。さらに、『ストレンジャー・シングス』の数エピソードに携わったコンセプトアーティストのアーロン・シムズが、『Totem』の制作に関わっていたとし、2つの作品には繋がりがあるとしている。
原告側が主張する類似点
『Totem』の脚本を手掛けたジェフリー・ケネディは、1つの例として以下のことを主張している。
『Totem』では、通称キミと呼ばれるキミメラという少女が登場し、超能力を持っている。キミメラは友人が超次元へのゲートを見つけ、そこでの生き物である闇の存在アズラエルと、彼の軍団であるブラックウルフとの戦いを手助けする。
『ストレンジャー・シングス』では、通称エルと呼ばれるイレブンという少女が登場し、超能力を持っている。イレブンは友人が超次元へのゲートを見つけ、そこでの生き物であるシャドウモンスターと、彼の軍団であるデモゴルゴンとの戦いを手助けする。
Netflixは原告の主張を完全否定
しかしNetflix側は、ジェフリーの主張を全否定。代理人は声明を発表した。
「Netflixは、ケネディ氏がダファー兄弟を訴えるとの脅迫を始めるまで、ダファー兄弟は彼のことも、彼の未発表の脚本のことも聞いたことがないと繰り返し説明してきましたが、ケネディ氏はこのこじつけの陰謀論を何年にもわたって主張してきました。彼が要求してきた支払いを私達が拒否した後、彼は事実無根の訴えを裁判所に提出しました。『ストレンジャー・シングス』の制作に関わったと主張して、クレジットに名前を入れてもらいたがる人はあとを絶ちません。しかし本作は、ダファー兄弟によって構想されたものであり、彼らのクリエイティビティや熱心な仕事ぶりによって作られたのです」
『ストレンジャー・シングス』をめぐっては、チャーリー・ケスラーという男性が作品は盗作だと主張して訴訟を起こしたこともある。しかしその後、自分の思い違いだったとして、訴訟を撤回した。(フロントロウ編集部)