人気レストランのオーナーが怒り
アメリカのニューヨークにあるレストラン75 Mainのオーナーであるザック・アーデムが、ある1つのテーブルをハンマーや斧で破壊し、燃やす動画を公開した。このテーブルはレストラン内の良い位置にあり、多くの上客が使ってきたという。そんなテーブルをザックが燃やすことにした理由は、このテーブルが、少女の性的目的での人身取引や、性的虐待で逮捕された富豪ジェフリー・エプスタインや、数十人の女性関係者から性暴力を告発されたハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインが好んで使っていたテーブルだから。
ジェフリー・エプスタインは、過去数十年にわたって多数の少女に性的虐待を働いてきたとされている。彼の交友関係は幅広く、アメリカのドナルド・トランプ大統領や、イギリスのアンドリュー王子も、ジェフリーを介した未成年者虐待に関与している疑惑が持たれた。2019年9月に獄中自殺したが、元交際相手であるギレーヌ・マックスウェルが2020年7月2日に、児童虐待のほう助で逮捕・起訴されている。
また、数十人の業界関係者から性暴力を告発され、MeToo運動が起こる発端となったハーヴェイ・ワインスタインは、今のところ2件の罪で禁固23年が言い渡され、さらに4つの罪に問われている。
人気レストランのオーナーが動画を公開した理由
ザックが米New York Postに話したところによると、ジェフリーは1~2週間に1度は75 Mainを訪れていたそうで、その際には毎回、3~4人の少女を連れていたという。当初は、その少女たちはジェフリーの娘かと思ったというザックだけれど、すぐにその態度から娘ではないと気がついたという。
ジェフリーが未成年の少女を連れていることで、近くのテーブルのゲストが彼を叱責することもあったそうだけれど、その時にはジェフリーがそのテーブルの会計もして、そのゲストたちを追い出すようにレストラン側に指示したという。また、このテーブルに座るために、すでにテーブルを使っていた先客の会計約17万円を払って、先客を追い出したこともあったそう。
そんなジェフリーや、ハーヴェイが連れていた少女や女性達への罪悪感もあるのか、ザックは「このテーブルの持つ悪い雰囲気にはうんざりなんだ」と話し、テーブルを破壊して燃やすことに。ザックは、「女性に暴力を振るうような人は歓迎しない」という強いメッセージを発信できれば、と語った。(フロントロウ編集部)