アメリカ・ペンシルベニア州にある猫カフェが、新型コロナウイルスの感染予防策を徹底するためにお店に掲げた貼り紙が話題になっている。(フロントロウ編集部)

マスク着用に反発が強いアメリカ

 新型コロナウイルスのため、7月30日時点で450万人以上の感染者と、15万人以上の死者が出ているアメリカ。新規感染者数が1日6万人を超えるなか、少しずつ規制緩和をはじめる州や、規制緩和したもののすぐに感染が再拡大して規制を再強化する州など、未だにパンデミックの混乱は続いている。

 そんなアメリカでは、感染予防策としてWHO(世界保健機関)が推奨しているマスクの着用が社会問題になっている。マスク着用の義務化は人権侵害であるとしてマスクの着用に反対する層が一部存在していて、カリフォルニア州オレンジ・カウンティーでマスク着用を発令したニコール・クイック公衆衛生長官は、反対派からのあまりの圧力に耐えかねて辞任したほど。

画像: 俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーは、主演映画『ターミネーター』の台詞「I'll Be Back」をもじって「We'll Be Back(我々は帰ってくる)」と描かれたマスクを着けて外出。

俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーは、主演映画『ターミネーター』の台詞「I'll Be Back」をもじって「We'll Be Back(我々は帰ってくる)」と描かれたマスクを着けて外出。

マスクを着けないなら…?

 新型コロナウイルスの影響でマスクが“権利問題”へと発展してしまっているアメリカで、ある猫カフェのオーナーが掲げた「マスク着用のルール」が面白いと話題を集めている。ペンシルベニア州ドイルスタウンにあるMewow Cat Caféに掲げられた貼り紙には、こう書かれている。

「マスクを着けなくてもかまいません。その代わり、その場合は、洋服をすべて脱ぎ捨ててから入店してください。すべて着けないかすべて着けるか。選択ということです」

 そう、マスクを身に着けるのが嫌ならば、何も身に着けないで入ってきてくださいということ。

 ちなみにこのユーモアあふれる貼り紙でマスク着用をうながした猫カフェのオーナーは、「当店はとても狭いのです」と前置きしたうえで、「スタッフ、お客様、そして猫の安全のためにも、店舗で騒ぎは起きてほしくありません。(このポスターは)マスク着用を求められてもしも動揺されるお客様がいらっしゃったときに、冗談で場を収めるための施策として考えました」とSNSで説明。

 そして最後に、「実際に真っ裸でご来店される方がいらっしゃったら、その方用の貼り紙を用意して待っていますよ」とジョークを添えた。(フロントロウ編集部)

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