ビヨンセが頑張る黒人をサポート
米時間7月31日にリリースされたビヨンセのヴィジュアルアルバム『Black Is King（ブラック・イズ・キング）』。近年ビヨンセは、告知せずサプライズでアルバムをリリースするとうスタイルを取ってきたけれど、『Black Is King』はリリースの1ヵ月前に発売することを告知するという方法にシフトチェンジ。
ストーリーの中に楽曲の映像が組み込まれた80分以上もの長編作品がDisney +(ディズニープラス)で公開されたけれど、その作品の中でビヨンセはバーバリー（Burberry）やバルマン（Balmain）、ヴァレンティノ（Valentino）、ミュグレー（Mugler）などのハイブランドの衣装はもちろん、これまであまり日の目を浴びることがなかった黒人デザイナーたちが手がけた衣装を着用するという粋な方法で、ブランドやデザイナーをサポートする姿勢を見せた。ビヨンセが長編作品の中で着用した黒人デザイナーのブランドをいくつか紹介。
D.Bleu.Dazzled
クリスタルのランジェリーやパフォーマンスウェアを得意とするD.Bleu.Dazzledは、レディー・ガガやカーディ・Bらからも支持されるブランドで、ビヨンセと仕事をするのはこれが初めてではない。今回はクリスタルが散りばめられたボディスーツやフリンジのスカートを提供。
Loza Maléombho
コートジボワールを拠点とする西アフリカのデザイナーであるロザ・マロンボは、「ALREADY（オーレディ）」のMVでビヨンセが着用するアフリカンテイストのモノトーンのセットアップを手がけた。ロザは自身のインスタグラムで「ロザ・マロンボは常にアフリカの王族のイメージに敬意を表わしており、ビヨンセは見事にそれを体現してくれた！この傑作に衣装として参加できたことに本当に感謝している！」とビヨンセに感謝。
Lace by Tanaya
ビヨンセが「Find Your Way Back（ファインド・ユア・ウェイ・バック）」のパフォーマンスをしている際に着用していたゴージャスなケープはLace by Tanayaのもの。
このケープは、約1年前にビヨンセのために作られたもので、ブランドのデザナーであるタナヤ・ヘンリーは、豪華なケープを制作している途中の様子を公開した。
Levenity
ブランドのデザイナーであるベニー・エチエンヌは、未来の一流ファッションデザイナーを目指して切磋琢磨する番組『プロジェクト・ランウェイ』出身のデザイナー。ベニーが手がけたイエローベースにブルーのフローラルプリントが施されたジャケットは、ベニーが育ったニューヨーク・ブルックリンのマールボロとハイチの文化、そして現在ベニーが住んでいるダラスを表現しているとインスタグラムで明かした。
L’Enchanteur
ビヨンセが今回の作品の中で何度か使用しているジュエリーは、双子のダイナスティ・オグンとソウル・オグンが手がけるL’Enchanteurというアクセサリーブランドのもの。大きなゴールドのアクセサリーはインパクトが大きく、存在感のあるビヨンセにぴったり。
ビヨンセは黒人のデザイナーだけでなく、黒人のダンサーも積極的に起用しており、作品を通して、エンタメ界やファッション界で活躍の機会を与えられることが求められている才能ある黒人をサポートした。（フロントロウ編集部）
