タイトル変更の経緯について監督が語る
1993年に記念すべき第1作目が公開された映画『ジュラシック・パーク』シリーズの続編として知られる『ジュラシック・ワールド』シリーズ。人気俳優のクリス・プラット主演で制作された同シリーズは、2018年に2作目となる『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開され、2021年には最新作『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World : Dominion)』の公開も予定されている。
そんな大ヒットシリーズのタイトルはなぜ『ジュラシック・パーク』から『ジュラシック・ワールド』に変更されたのだろうか? その理由について2015年に公開された映画『ジュラシック・ワールド』に続き、シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』でもメガホンをとるコリン・トレボロウ監督が明かした。
新型コロナウィルスによるパンデミックの影響で、今年は異例の“オンライン開催”となった世界最大のポップカルチャーの祭典サンディエゴ・コミコンのパネルイベント「Comic-Con@Home(原題)」に登場したトレボロウ監督は、これまでに自身が手がけた作品のなかで最も大きな決断を下した作品について聞かれ、『ジュラシック・パーク』から『ジュラシック・ワールド』にタイトルを変更した時のことを挙げた。
前シリーズの劇中に出てくるテーマパーク「ジュラシック・パーク」で起きた大惨事を踏まえて、「あんな事故があったのに、(リニューアルしたテーマパークに)同じ名前をつけるのはPRとしては大失敗」と考えたトレボロウ監督は、「人間と恐竜が共存する世界(world/ワールド)」という思いを込めて「ジュラシック・ワールド」に名前を変えることを決断。
しかし、興行的に大成功を収めた人気シリーズのタイトル変更はやはり容易ではなく、トレボロウ監督いわく、『ジュラシック・パーク』シリーズの生みの親であるスティーヴン・スピルバーグ監督に納得してもらうのに約1週間かかったそうで、「ずっと『ジュラシック・パーク』と呼ばれていて、それをみんながぴったりなタイトルだと思っていた。だから、スティーヴン(・スピルバーグ)に慎重に言葉を選んで書いたメールを送って、タイトルを変更できないか相談したんだ。揉めてはいないけど、結論が出るまでに1週間近くかかった」と振り返った。(フロントロウ編集部)