『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』でメレディス・グレイを演じるエレン・ポンピオが仕事をするのはお金のため。その真意が深い。(フロントロウ編集部)

仕事はお金のため、エレン・ポンピオの思い

 2005年に放送が開始され、現在まで続くほどの大人気ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』は、ドクターたちの日々を描く。本作でシーズン1から現在まで主演を務めるメレディス・グレイ役のエレン・ポンピオは、もちろん最初から16年以上も同じ役柄を演じるとは決まっていたわけではなく、シーズン16までには何度か契約を更新している。その決断について、ポッドキャスト『Jemele Hill Is Unbothered(原題)』でエレンがこう話した。

画像: 仕事はお金のため、エレン・ポンピオの思い

「ドラマに残るって決めた。私にとって、個人的には、健全な家庭での日々はキャリアより重要。すごく幸せな子供時代を過ごしたわけではないから。素晴らしい夫がいて、3人の美しい子供がいて、幸せな家庭での日々というのは、心の隙間を埋めるために私が本当に欲しかったもの。

だから私は、挑戦的な演技の仕事ではなく、お金を取った。何かを追いかけるのは好きじゃない。でも役者って、私の経験からすると、追いかけることが多い。役を追いかけ、役を懇願して、人を説得して…。私には制作側の立場もあるし、それは同じことではあるんだけど、経済的に守られているから貪欲にはなっていないと思う」

エレン・ポンピオの情熱

 家庭が大事だからこそ、経済的に安定した仕事をし、挑戦は選ばなかったと明かしたエレン。長く続くドラマに出演した俳優は、その役のイメージから逃げようとすることも多く、俳優がドラマの途中で出演を終える決断をすることは日常茶飯事。とはいえエレンは仕事に情熱がないわけではなく、『グレイズ・アナトミー』では監督にも挑戦しており、同ドラマの枠内で自身の情熱を燃やしている。今後の展望についてエレンはこう話した。

「(他の俳優達の決断も)完全に理解できる。でも自分の年齢と人生を考えた時に、それに掴まることにしたの。何からも逃げるつもりはない。これは私ということ。自分で決断するし、それで良い。それに情熱もあるしね。医療現場での構造的な人種差別を分析して、それについて話したい。これは、私達を永遠に悩ませるトピックだと思うし、ドラマはそれについて目を開かせてくれた。私は、このプラットフォームにすごく情熱を傾けてる。その道を歩いていくし、そこでより一生懸命に働く。だから、『グレイズ・アナトミー』は贈り物だって、そういう風に見ることにしたの」

 ワークライフバランスを考え、自分で自分に良いと思う道を選んだエレン。そして、その中で情熱を燃やすことも1つの生き方。彼女が熱意を表現する『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』は、シーズン17の制作が決定しており、これまで『ER緊急救命室』が保持していた医療ドラマのロングラン記録を塗り替えた。まだまだ人気が衰えるところを知らない『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』が、今後さらにどのように社会に影響を与えていくのかにも期待。(フロントロウ編集部)

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