テイラー・スウィフト、ファンの予想はやっぱり正しかった
新型コロナウイルス禍で極秘に制作したキャリア通算8枚目のアルバム『フォークロア(Folkrore)』が、発売からわずか1週間足らずで「2020年に最も売れたアルバム」の称号を獲得したシンガーのテイラー・スウィフトが、同作の収録曲「ベティ(Betty)」の歌詞について、巷でささやかれているファンたちの予想が見事的中していることを、先日、リモート出演したラジオ番組の中で確証づけた。
オルタナティブ・アルバムにカテゴライズされる『フォークロア』の14曲目に収められている「ベティ」は、テイラーにとってはかなり久々となるカントリーミュージックへの原点回帰。
同曲の歌詞は、恋人がいながら別の女の子と浮気をしてしまったある男子高校生の視点で語られており、彼が「ベティ」という名の本命のガールフレンドに対して、ほかの女性に目移りしてしまったことへの後悔や懺悔、言い訳などを並べる内容となっている。
ほかの収録曲2曲と合わせて、とあるティーンエイジャーの男女の三角関係を歌った三部作の1つでもある同曲には、タイトルにもなっている「ベティ」のほかにも、語り手の少年「ジェームズ」、そして「ベティ」に「ジェームズ」の浮気を告げ口する「イネス」という3人の人物が登場。
「ジェームズ」と「イネス」という、登場人物2人の名前が、奇しくも、ドラマ『ゴシップガール』のブレイク・ライブリー&映画『デッドプール』のライアン・レイノルズ夫妻の長女ジェームズちゃん(5)と次女イネスちゃん(2)の名前と一致することから、ファンたちの間では、アルバムのリリース直後から、残る「ベティ」という名前は、夫妻が誕生から1年以上が経っても名前を非公開としてきた三女(1)の名前なのではないかという説が浮上した。
この説に関して、ブレイク&ライアンからの直接のコメントはないものの、2人をよく知る関係者は、米Peopleに三女の名前が「ベティ」で間違いないと証言。
そして、先日、新たに、テイラーが米Country Radioとのインタビューで「ベティ」という楽曲のコンセプトについて説明するとともに、楽曲「ベティ」の登場人物の名前は、自分の親しい友人の名前を拝借したものだと、こんな風に認めた。
「音楽って、別の人のアイデンティティに忍び込んだり、ほかの人の視点から歌うことができるでしょ。私はそんな部分がずっと好きで、この曲ではその方法を実践してみたんだ。間違いを犯してしまうことは誰だってあるし、しくじってしまうことだってある。これは17歳の男の子の観点から書いてみた曲。この物語の登場人物たちの名前は、私の友だちの子供たちからとったの。みんな気に入ってくれるといいな!」
楽曲やミュージックビデオといった作品やSNSの投稿などにも、よく、“イースターエッグ”と呼ばれる隠しヒントを潜ませていることで知られるテイラー。ファンたちは、その度に謎解きやテイラーの実生活とのリンクに躍起になるけれど、「ベティ」に秘められた仕掛けは、これまでの経験から推理合戦にはもう慣れっこの彼らにとっては、朝飯前だったよう。(フロントロウ編集部)