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ホラー映画で興行収入歴代No.1を記録している人気映画『IT/イット』の続編が作られないのには、驚きの理由があった。(フロントロウ編集部)

名作ホラー映画『IT/イット』

 映画『IT/イット』は、1990年に公開されたホラー映画。小説家スティーヴン・キングの同名小説を原作とした2部作で、テレビのミニシリーズとして放送された。本作は、アメリカのある街を舞台に、人間の弱さにつけ込む不気味なピエロ、ペニーワイズに翻弄される人々を描いた作品。物語の前半は幼少時代、後半は大人になった現代の2パートに分かれている。

画像: ©️KARZSMITH PRO/LIN PICT/NEW LINE CINEMA/VERTIGO ENT

©️KARZSMITH PRO/LIN PICT/NEW LINE CINEMA/VERTIGO ENT

 2017年には、リメイク版として映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が公開。フィン・ヴォルフハルトやソフィア・リリスといった人気子役が加わり、世界中で高い評価を得た。その続編にあたる『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は2019年に公開され、ジェームズ・マカヴォイやビル・ヘイダー、ジェシカ・チャステインなどのベテラン俳優が参加。オープニングからたった3日間で世界興行収入が197億円を超え、ホラー映画の興行収入歴代No.1を記録した。

 そんな映画『IT/イット』だけれど、オリジナル版のミニシリーズもそのリメイク版も、それぞれ2作品ずつしか作られていない。続編や番外編があってもおかしくないような作品にもかかわらず、それが作られないのはどうして?

原作者スティーヴン・キングがコメント

 スティーヴン・キングは、『IT/イット』以外にも『シャインニング』や『スタンド・バイ・ミー』などの原作小説を生み出してきた人気作家。2013年のファンとのQAセッションに参加した彼は、ファンから『IT/イット』の続編の可能性について尋ねられ、こう答えた。

「ペニーワイズと関わることはもう耐えられない。私でも怖い」

 なんと彼は、自分自身が生み出した物語にもかかわらず、コワすぎて続編を書きたくないのだという。

画像: 原作者スティーヴン・キングがコメント

 実はスティーヴンが自分の書いた作品に恐怖を覚えたのはこれが初めてではない。1983年に出版された『ペット・セマタリー』に関しても、「怖すぎる」という理由で出版を先送りにしていたことが知られている。ちなみにこちらは何度か実写映画化されており、2019年には『ペット・セメタリー』として日本でも公開された。

 2017年の実写映画でペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドも、演じているだけで悪夢を見るようになったとプレスインタビューで明かしており、ペニーワイズは、フィクションとして作っている方ですら怖くなってしまうという恐怖のキャラクターであるということ。

 そんな映画『IT/イット』シリーズは、Amazonプライム・ビデオやNetflixなどの配信サイトで視聴できる。(フロントロウ編集部)

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