カーディ・Bが新曲「WAP」の“使用用途”に怒り心頭
元ストリッパーという異色の経歴を持ち、さらに2019年のグラミー賞で、女性アーティストとして史上初めて最優秀ラップ・アルバム賞を受賞したことで知られるラッパーのカーディ・Bが、“女子大生ラッパー”として注目を浴びるメーガン・ジー・スタリオンとコラボした話題の新曲「WAP」。
タイトルの「WAP」は、日本語で「濡れたアソコ(※女性の陰部)」のような意味になる「Wet Ass Pussy」の略称で、同曲の歌詞には「彼は私の“濡れたアソコ(Wet Ass Pussy)”の写真を撮るためだけにスマホを買った」、「ペニスを“操縦”する時、私は自分の名前を書く」といった卑猥なフレーズがずらっと並んでいるほか、「Wet Ass Pussy(濡れたアソコ)」を連呼する箇所も。また、歌詞が不適切すぎるとして、YouTubeからカーディのチームに「ミュージックビデオにはクリーンバージョン(※)を使うように」というお達しが届いたというエピソードもある。
※Fワードと呼ばれる放送禁止用語など、公共の場に相応しくない言葉を別の言葉に言い換えたバージョンのこと。
そんな各所で物議を醸している同曲の使用用途をめぐって、カーディが苦言を呈している。
事の発端となったのは、「TRUMP 2020」と書かれた帽子をかぶったドナルド・トランプ米大統領の支持者と見られる若者たちが、船上でパーティーをしている様子を収めた1本の動画。この動画でカーディの新曲「WAP」が使用されていたのだが、民主党支持者で大のトランプ大統領嫌いで知られるカーディは、「共和党の保守派がこの曲にいちゃもんをつけてなかったっけ?どうでもいいけど、(この光景を見ていたら)なんだかお尻がかゆくなってきちゃった。このバカ騒ぎのことをFBIに通報するから。こいつらみんな外出自粛ルールを破ってる」と、自身のツイッターで怒り爆発。不本意なかたちで自身の楽曲が使用され、ネット上で拡散されていることに憤りを見せた。
Wasn’t republican conservative throwing a little fit bout this song ?�........Anyways this makes my ass itchy. ....I’m callin the fbi on this festivity.They are not quarantining pic.twitter.com/kL3kuKChAm
— iamcardib (@iamcardib) August 18, 2020
じつは、カーディが怒っていたのにはもうひとつ理由がある。上のツイートでカーディも言っていたが、「WAP」がリリースされるや否や、共和党の保守派の議員たちが「あまりにも下品すぎる」「女性蔑視だ」などと口をそろえて猛批判。にもかかわらず、共和党支持者の若者たちがそういった声を無視して、しれっと自身の楽曲を楽しんでいることにイラっときてしまったよう。
ちなみに、リアリティスター兼実業家のカイリー・ジェンナーほか、豪華セレブがスペシャルゲストとして登場する「WAP」のミュージックビデオはコチラ。
(フロントロウ編集部)