ブリーが感謝するスタントダブル
2019年に公開されたMCU映画『キャプテン・マーベル』は、アメコミファンだけでなく、痛快なフェミニズム映画を必要するとする多くの女性達からも支持され、世界的に大ヒットした。続編の制作も始まっており、2022年に公開予定となっている。
そんな『キャプテン・マーベル』では、主演のブリー・ラーソンが見事にこなしたアクションシーンも見どころの1つで、2019年のMTVムービー&TVアワードではベストファイト賞を受賞。その際に、ブリーは2人の女性とともに壇上にあがった。それが、彼女のスタントダブルであるジョアンナ・ベネットとレネー・マネーメイカー。
ブリーの肉体改造を手伝い、さらに一部のシーンでは彼女達がブリーの代わりにアクションをこなした。ブリーの心にはそんな2人への深い感謝があり、一緒に賞を受賞した。
『キャプテン・マーベル』アクションのコンセプト映像
ジョアンナは、たまに撮影現場での写真をインスタグラムに投稿しているけれど、このたび、ある特別な映像を公開した。それが、『キャプテン・マーベル』のアクションシーンのコンセプト映像。動画では、登場人物達は全員動きやすい恰好をしており、衣装を着用しているわけではないけれど、さすがアクションのプロなだけあって、勢いとクオリティの高さに思わず息を飲む。飛びながら回転、相手を持ち上げ飛ばす、強靭な蹴りと殴り…、息をつく暇がない圧巻の映像がこちら。
『キャプテン・マーベル』のアクションのコンセプト映像なので、劇中のアクションシーンでも見たようなところも確認できる。本編だけでなく、コンセプト映像すらもクオリティが高いとは、さすがMCU作品と言わざるを得ない。
マーベルMCU俳優達も頑張った
アメコミ作品には欠かせないアクションシーンのためには、ブリーを含むMCU俳優達もスタントダブルに負けない努力をしてきた。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などでファルコンことサミュエル・ウィルソンを演じたアンソニー・マッキーは、その役作りのために実際の“鳥”の動きを熱心に研究したという。しかし、頭では理解していても、身体がついてこないことはあるもの。撮影現場が笑いに包まれたというあるエピソードを明かしている。
「(撮影の)初日に、確かあれは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』だったと思うけど、ヴィジョンがローディを撃つシーンで、僕はローディが大丈夫か確認するために地上に降りるんだったんだ。僕は30フィート(約9メートル)上空に吊りあげられて、まるで振り子の先にいるようだったよ。そして僕は脚を伸ばして、止まる予定だった。でも僕は、自分の下半身がどれだけ重いか分かっていなくて、ロープを引っ張って脚を下げたんだけど、身体の軸がブレてしまって。だから顔から土につっこんで、(反動で)10フィートぐらい飛んだよ。草や泥が顔中についちゃった。スタッフは死ぬほど笑ってた。というか、(そこにいた)全員が死ぬほど笑ってた」
また、ディズニー+の新ドラマ『ロキ(Loki)』に主演するトム・ヒドルストンは、スタントの練習で苦戦する動画をインスタグラムで公開している。(フロントロウ編集部)