ザ・ウィークエンドが、6週連続で全米1位を獲得した自身のヒット曲「The Hills(ザ・ヒルズ)」で歌われる、「2人のビッチとヤった」という女性蔑視的な歌詞に言及した。(フロントロウ編集部)

ザ・ウィークエンドが「The Hills」の歌詞に言及

 今年3月にリリースした通算3作目となるアルバム『アフター・アワーズ』が商業的/批評的に成功を収め、同作に収録されているシングル「Blinding Lights(ブラインディング・ライツ)」が2週連続で米Billboardの全米シングルチャートにおいて首位を獲得したザ・ウィークエンド

画像: ザ・ウィークエンドが「The Hills」の歌詞に言及

 米現地時間8月30日に開催されるMTV ビデオ・ミュージック・アワード(MTV VMA)では、最優秀アーティスト賞を筆頭に6部門にノミネートされるなど、高い人気を誇っているザ・ウィークエンドだけれど、彼を知ったきっかけが、ヒット曲「キャント・フィール・マイ・フェイス(Can't Feel My Face)」などが収録されている2016年のアルバム『ビューティー・ビハインド・ザ・マッドネス』だった人も多いはず。

 同作からのセカンドシングル「ザ・ヒルズ(The Hills)」はザ・ウィークエンドの代表曲の1つで、米Billboardの全米シングルチャートで6週連続で首位を獲得したヒット曲。「俺が君に電話をかけるのは決まって5時半を過ぎた頃/その時だけ、君のそばにいられるんだ」と歌われるこの楽曲には、「君に会う前に2人のビッチとヤってきたんだ(I just fucked two bitches 'fore I saw you)」という女性蔑視と取れる歌詞が登場するのだけれど、ザ・ウィークエンドが今回、米Esquireによるインタビューの中でこの歌詞について釈明した。

「誰かを怒らせようだなんて思ったことはない」

 ザ・ウィークエンドは「紛れもなく、キャラクターだよ」と、歌詞を歌っているのはあくまで楽曲で描かれているキャラクターだとした上で、「大胆なものを耳にすると、それに気がつくわけだけど。だからこそ、ややこしいのだけどね。というのも、その言葉を歌っているのも僕で、それを書いたのも僕なわけだから」と説明。

 「特定の感情を感じてほしいと思っているんだ。怒りを感じてほしかったり、悲しみを感じてほしかったりね。感情を生じさせたいんだ。誰かを怒らせようだなんて思ったことはないよ」と続けて語り、自身に女性蔑視的な考えがあるわけではなく、誰かを怒らせるような意図はなかったと釈明した。

画像: 「誰かを怒らせようだなんて思ったことはない」

 「僕はライターだからね。曲を書くけど、頭の中にある(考えとは)限らない」と、必ずしも自身の考えが曲に反映されているわけではないとしたザ・ウィークエンドは続けて、「他の誰かのために曲を書いているんだけど、(現時点では)最終的には自分で歌っている。女性アーティストのためにアルバムを1枚書いてみたいんだ」と、将来的には女性アーティストのアルバムを手掛けたいと思っていることも明かした。

 ザ・ウィークエンドはセックスなど性的な内容をテーマにした楽曲が多く、今回触れた「ザ・ヒルズ」以外にも、彼の歌詞が「女性蔑視的」だと見なされることがしばしばあり、イギリスの新聞Guardianは『アフター・アワーズ』のレビューで5つ星中の4つ星と高い評価を与えた一方で、「ビッチなんて必要ない/ビッチが俺を必要としているから(Never need a bitch, I'm what a bitch need (Bitch need))」などと歌われる「ハートレス(Heartless)」を例にあげて、「依然として女性蔑視的な瞬間」があると指摘している。

カルヴィン・ハリスとのコラボを今週リリース

 ザ・ウィークエンドは、今週8月28日にDJ/プロデューサーのカルヴィン・ハリスとのコラボレーションとなるシングル「Over Now(オーヴァー・ナウ)」をリリースすることが決定している。

 「Over Now」はザ・ウィークエンドにとって、8月8日にリリースした故ジュース・ワールドとのコラボ楽曲「Smile(スマイル)」以来の新曲となる。

(フロントロウ編集部)

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