ホラーの帝王スティーヴン・キング
スティーヴン・キングは、映画『IT/イット』や『シャインニング』などの原作小説を生み出してきた人気作家。“ホラーの帝王”とも呼ばれ、数多くの著書が世界中で翻訳されている。
現在72歳のスティーヴンは、ホラーばかりではなく『ショーシャンクの空に』や、『スタンド・バイ・ミー』や『グリーンマイル』などのヒューマンドラマ作品も多数執筆し、いくつもの作品が映画化されている。
2019年には映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』、『ドクター・スリープ』、『ペット・セメタリー』、『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の4作品が映画化。中でも『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は世界中で大きな反響を呼び、オープニングからたった3日間で世界興行収入が197億円を超え、ホラー映画の興行収入歴代No.1を記録した。
そんな、長きにわたり小説および映画界において第一線で活躍するスティーヴンには、ある驚きのエピソードがあった。
自動車事故で重傷を負ったスティーヴン・キング
スティーヴンが事故に遭ったのは、1999年6月19日。いつも通り散歩に出かけた彼は、道で車にはねられ側溝に落ち、危うく死にかけるほどの重傷を負った。3週間入院し、その間に5回の手術を受けたというから、その事故のひどさがわかる。
事故を起こした運転手のブライアン・スミスは、犬に気を取られていたために曲がり角を曲がる際よそ見をしていたと供述したそう。
その後スティーヴンは回復し、米Chicago Tribuneのインタビューに出演。そこで衝撃的なことを語った。
激怒りのスティーヴン・キングが事故後にしたことは?
スティーヴンは記者に、自分を轢いたバンを購入すると宣言。その理由は「スレッジハンマーでぶっ壊す」ため。スティーヴンはこのバンをファンが記念品として手に入れようとしないように約16万円(1,500ドル)で購入したという。
事故の後、彼は『回想のビュイック8』という、不思議なクラシックカーを扱った小説を執筆。その後もさまざまな車を愛し、自身の作品に登場させている。何はともあれ、スティーヴンの車を購入して破壊するというびっくり行動の結果、そのバンが再び事故を起こす可能性は無くなった。(フロントロウ編集部)