アデル、ビキニ姿でカーニバルをお祝い
シンガーのアデルが英時間8月30日に、インスタグラムを更新。当日はロンドンでノッティング・ヒル・カーニバルが開催されるはずだったものの、2020年は新型コロナウイルスの感染予防のため実会場での開催は中止となり、オンラインでイベントが催された。
そこでアデルは、ジャマイカの国旗柄のビキニに黄色いフェザーを身に着け、アフリカの伝統的な髪形であるバントゥノットに髪をアレンジしたルックを、公式インスタグラムで公開。
以前はブラックのロングドレスが定番だったアデルは、今年に入ってからこれまでとは違ったファッションやルックをSNSで披露してそのたびにファンを驚かせてきたけれど、ビキニ姿は間違いなく初。
投稿には5万件以上のコメントが書き込まれ、エミー賞ノミネート俳優のリサ・リナが「あなた今、インターネットを壊したよ」とコメントしたほか、多くのファンが「オーイエー、ベイビー」「相変わらず美しい!」などと、アデルの昔から変わらぬ美しさを称えた。
文化の盗用というバッシングも
一方でアデルの投稿のコメント欄では、「文化の盗用」に対する議論が勃発している。
文化の盗用とは、あるグループ特有の文化をそのグループに属さない人が流用して利用することで、主にマイノリティの文化を流用したときに起こりやすい議論。マイノリティのファッションや言語、音楽などが世界中で楽しまれるなかで、社会の中でマイノリティの差別がなくならないことは、都合がよく間違っているという考えが背景にある。
今回は、アデルがジャマイカの国旗柄のビキニや、アフリカの伝統的なヘアスタイルであるバントゥノットを取り入れたことに、一部で文化の盗用だと問題視する声があがり、議論が起きている。
文化の盗用だとする人たちからは、「クイーン、今すぐこれを削除して。(文化の盗用をする)意図がなかったことはわかってるから」「ジャマイカ人として、これは私たちの文化に対する祝福だとは思えない。ビキニやフェザーはいいけど、この髪形はやりすぎ」といったコメントが書き込まれている。
対して、「これは文化の盗用ではなく文化の祝福」「私はカリブ海出身だけど、これこそフェスティバルやカーニバルをやる理由なの。他者に私たちの文化を祝福してもらうために」といったコメントも書き込まれている。(フロントロウ編集部)