ティルダ・スウィントンが「ワカンダ敬礼」でチャドウィックを悼む
マーベル映画『ドクター・ストレンジ』でエンシェント・ワンを演じた俳優のティルダ・スウィントンが、9月2日から10日間に渡ってイタリアのヴェネチアで開催されるヴェネツィア国際映画祭に合わせて、現地入りした。
新型コロナウイルス禍とあり、マスクにサングラスと感染拡大防止を考慮した防備姿で空港に到着し、船着き場から水上バスに乗り込んだティルダは、パパラッチに向かって腕の前で拳をクロスする「ワカンダ」ポーズを披露。
これは、映画『ブラックパンサー』に登場する架空の王国ワカンダにおける敬礼として、マーベルファンにはお馴染みのポーズで、ティルダのこの行動は、先日、結腸がんとの約4年の闘病の末に亡くなった映画『ブラックパンサー』の主演俳優チャドウィック・ボーズマンを追悼するためのものと見られる。
背景が少しずつ変わっているのでお分かりかと思うが、ティルダは集まったパパラッチに向けて、何度も何度もワカンダ流の敬礼をしており、MCU作品の同志だったチャドウィックへの敬意を精一杯表現していたよう。
数々のマーベル俳優たちが、おもにSNSを通じてチャドウィックとの思い出を語り、追悼コメントを寄せるなか、SNSでは沈黙を貫いていたティルダは、NBA選手のレブロン・ジェームズやF1レーサーのルイス・ハミルトンら、多くのアスリートたちが試合前などに行なっているのと同様に「ワカンダ・フォーエバー(ワカンダよ永遠に)」を意味するこの敬礼で、マーベル・ファミリーであるチャドウィックへの感謝と彼を失った悲しみを表現した。
『ドクター・ストレンジ』2作目にティルダの出演はある?
余談だが、2016年に公開された映画『ドクター・ストレンジ』の続編で、マーベル初のホラー作品となる映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』は2022年3月25日に米公開を予定。
前作に引き続き、ベネディクト・カンバーバッチが主人公のドクター・ストレンジを演じるほか、トビー・マグワイヤ主演の“元祖スパイダーマン映画”の『スパイダーマン』3部作を手掛けたサム・ライミ監督が、辞任したスコット・デリクソン監督からメガホンを引き継ぐ。
春に開始が予定されていた撮影は、新型コロナウイルスの影響により先送りとなってしまったが、この先のマーベル作品の礎を築く作品と成り得る可能性をたくさん秘めた物語になると言われており、マーベルファンの大きな期待を背負っている。
2019年公開の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも重要な役割を果たしたティルダ演じるエンシェント・ワンが、続編にカムバックするかどうかにも期待が集まっているが、現時点ではプロットは謎のベールに包まれたまま。
ベネディクト・ウォン演じるウォン、キウェテル・イジョフォー演じるモルドが続投すること、そしてエリザベス・オルセン演じる『キャプテン・アメリカ』シリーズのワンダ・マキシモフが登場するということ以外にはキャストにまつわる情報は公式発表されていない。(フロントロウ編集部)