※この記事には、『ハリー・ポッターと死の秘宝』のネタバレが含まれます。
悲しい運命を迎えるフレッド・ウィーズリー
映画『ハリー・ポッター』シリーズでメインキャラクターであるロン・ウィーズリーの兄、フレッド・ウィーズリーを演じた俳優のジェームズ・フェルプスが、原作を読んで自身が演じるフレッドの死を知った時のことを振り返った。
映画『ハリー・ポッター』シリーズはJ・K・ローリングによる同名の原作を映画化した作品で、2001年に1作目となる『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開され、2011年に8作目にして最後の作品となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が公開された。
映画版では『PART1』と『PART2』に分けて公開された『ハリー・ポッターと死の秘宝』は、主人公のハリー・ポッターと、闇の魔法使いである「例のあの人」ことヴォルデモートの最後の作品を描いた作品で、ハリー側についたフレッドは闘いの最中に亡くなってしまう。
日本で原作を読んだというジェームズ
シリーズ最終作となる『ハリー・ポッターと死の秘宝』の原作は、2007年7月21日に英語版が発売されたのだけれど、ジェームズは当時、日本を旅行していたのだそう。
英Metroによるインタビューに応じたジェームズは今回、自身が演じるフレッドの死を知った時のことについて、「本の発売日は日本にいてね。それで、英語版を購入したんだ」と、日本で原作を読んだことを明かした上で、次のように振り返った。
「新幹線に乗っていたんだけど、フレッドが亡くなる場面を読んで、ちょっと茫然としてしまったよ。そこまで自分があのキャラクターに結びつきを感じていたとは思わなかったんだ」とジェームズ。「驚いたね。彼が亡くなるなんて、驚きだった。あらゆる感情に襲われたよ」と回想して、次のように続けた。
「ちょうどその時に、車掌さんが来て、切符を求められたんだ。彼は『切符、切符』って僕を促してきたんだけど、僕にできることと言ったら、彼を見て『いいかい、僕はたった今死んだんだ。少し放っておいてくれよ!』って言うことだけだったね」
ジョージ役も当時を回想
同じ英Metroによるインタビューでは、ジェームズの双子の兄で、映画ではフレッドの双子の兄であるジョージ・ウィーズリーを演じたオリバー・フェルプスも『ハリー・ポッターと死の秘宝』の原作を読んだ時のことを回想した。
「他のキャストたちとも話したんだけど、(ジェームズと)同じようなことを言っていた人もいれば、あくまでも(自分が演じることは忘れて)物語として読んでいるという人もいた」とオリバー。彼が演じるジョージ・ウィーズリーは、『死の秘宝』で片耳を吹き飛ばされてしまうのだけれど、オリバーは原作でそれを知った時のことを次のように振り返った。
「僕はというと、1度目に読むときはいつも、ササっと読み進めてしまうんだ。キャラクターの名前を見つけて、『それで、今はジョージに何が起きているんだ?』っていう風に読み進める。そうしたら、物語の冒頭で耳が吹き飛ばされていたっていうさ。『おいおい、参ったな! 何があった? やめてくれよ』って思ったね」
「それから、読み進めるなかでフレッドに起きたことを知るわけでね。『(ジョージに起きたことは)まだマシだったのかも』って思ったよ」とオリバー。「僕らが本を読んで(自分たちの演じるキャラクターの運命を)知ったのはそういう経緯だよ」と当時を振り返った。(フロントロウ編集部)