新曲をVMAで初披露したマイリー・サイラス
マイリー・サイラスは先日開催されたMTV VMAに出演して、8月にリリースした新曲「Midnight Sky(ミッドナイト・スカイ)」を初パフォーマンスした。元恋人のコーディー・シンプソンとの破局後初めての公の場となったことや、パフォーマンス中には、ミラーボールに跨がるというパフォーマンスがあり、その姿が、マイリーが鎖で吊るされた鉄球(レッキング・ボール)に跨がって一糸纏わぬ姿のままで歌うミュージックビデオ「Wrecking Ball(レッキング・ボール)」を彷彿させたことも話題になった。
マイリーはVMAで2019年リリースのシングル「Mother's Daughter(マザーズ・ドーター)」のMVが、最優秀編集賞と最優秀アートディレクション賞の2つの賞を受賞するなど、マイリーにとって満足のいくアワードとなったと思われたけれど、彼女によれば、「Midnight Sky」をパフォーマンスするにあたって現場の監督から女性差別発言を受けたそう。
女性差別発言があったと告白
ポッドキャスト『Joe Rogan Experience(ジョー・ローガン・エクスペリエンス)』に出演したマイリーは、VMAでのパフォーマンスに先駆けて、監督にスタジオの明かりを調整してくれるように頼んだ時のことを次のように振り返った。
「ただいくつかの質問をしただけで、いわゆるディーヴァ(※)っぽい振る舞いなんてしていなかったんだけどね」と前置きした上で、マイリーは次のように語った。「明かりを消してもらって、部屋の明かりが自分だけを照らすようにしてほしかっただけなの。だから、メインのライトも、(綺麗に見せるための)ビューティーライトも要らないって言ったの。ビューティーライトは女性にいつも使われていたものなんだけど、私はそれを消してって伝えただけ」
(※)「歌姫」を意味する「ディーヴァ」だけれど、ここでは「わがままな女性」という皮肉の意味で使われている。
マイリーによれば、このビューティーライトをめぐって女性差別的な発言をされたのだといい、「トラヴィス・スコットや(マルーン5のフロントマンである)アダム・レヴィーンだったら、ビューティーライトを消しちゃダメって言われることはないでしょ」と続けて語り、男性アーティストたちとの扱われ方の違いを指摘した。
「そしたら、こう言われたの。『オーケー。男性たちにやっているのと同じふうにしよう』って。私が求めているのはそういうことだからって」とマイリー。そうして撮影を再開したのだけれど、彼女によれば、スタッフたちはマイリーのブレスレットが洋服に絡まる様子を見てさらに、「男のように扱われたいのか? もし男だったら、今のこの状況は起きていないよ」と“嫌味”を言ってきたそう。
「だから私はこう言ってやったの。『男の人はそんなことしないでしょうね。だって、彼らはあなたたちの番組で私みたいにセックスを売り物にはしないんだから』って。私はそのことをちゃんと自覚してる。馬鹿みたいな会話だったし、屈辱的な思いをした」とマイリーは続けて語り、自身が女性アーティストであるが故に体験することになった屈辱的な経験を振り返った。
VMAでのマイリーのパフォーマンスはこちら。
Our girl @MileyCyrus has us all gazing at the #MidnightSky tonight! #VMAs �✨ pic.twitter.com/7UVmPix1My
— MTV (@MTV) August 31, 2020
(フロントロウ編集部)