『ムーラン』のために毎日2時間トレーニング
1998年に公開されたディズニー作品の『ムーラン』は、ディズニーの長編アニメ史上初めてアジア系女性を主人公にして話題を集め、今なお多くの人から愛される作品の1つ。アニメ版の公開から約32年が経った2020年は、実写版『ムーラン』が公開されることに。実写版『ムーラン』は、アニメ版同様にキャストはアジア系俳優が起用され、俳優のリウ・イーフェイが主人公のムーランを演じる。
ムーランは愛する父の身代わりとなり、男性と偽って国家の命運をかけた戦いに挑むというのが主なあらすじになり、実写版でも相手との戦いのシーンがあるため、ムーランを演じたリウは相当なトレーニングをすることが必要不可欠。
リウはムーランを演じるにあたり、武術、射手、そしてもちろん馬に乗るため乗馬のスキルを必要とされていたようで、毎日2時間トレーニングしていたとシンガポールのThe New Paperに明かした。
そしてリウはトレーニングについて「フィジカルトレーニングといえば、有酸素運動と筋力トレーニングだけれど、その中心には精神力とメンタルトレーニングがある。この映画やキャラクターに対する情熱がさらに私を押し進めてくれた」と『ムーラン』への情熱でキツいトレーニングを乗り切ったことを米Entertainment Tonightに語った。
武術、射手、乗馬をするために、他のキャストと一緒に数ヵ月間ブートキャンプでウエイトトレーニングやスタントなどを行なっていたリウだけれど、そのなかでもあるトレーニングの思い出を話した。
そのトレーニングとは、男性キャストを抱えて運ぶというもの。そのトレーニングでリウがパートナーを組んだのは、劇中でシャン隊長を演じるロン・ユアン。リウはこのトレーニングのことを「私はロン・ユアンを運んだの。知っている通り、ロンはかなり大きな男性だけれど私は彼を運んだ。彼は私のことを運んだけれど、彼にとってはなんの意味もない。けど、私にとってはキツかった」と笑いながら当時のことを振り返った。ロンはかなりがっちりした体型で、男の人が抱えて運ぶのにもひと苦労しそうだけれど、リウはそんなロンを持ち上げて運んだとは、どれだけトレーニングが過酷なものかを物語っている。
そしてリウはトレーニングをするモチベーションについても「毎晩宿題をする時、新しく学ぶことがあった。その情熱が次の日のトレーニングのモチベーションになったの。毎日あえて自分が誰であるかを忘れる瞬間も作った。ムーランがどれほど勇敢であるかについて考えるのをやめて無になるの。このキャラクターに対する感情こそが、わたしをトレーニングや射撃に打ち込ませた」と、やはりムーランが力になったということを明かした。
リウが数ヵ月にわたり厳しいトレーニングをした証は、映画『ムーラン』の中で見ることができる。新型コロナウイルスの影響で何度も公開が延期になった『ムーラン』だけれど、いよいよDisney +(ディズニープラス)でプレミアム配信がスタートした。(フロントロウ編集部)