実写版ウルヴァリンといえばヒュー・ジャックマン
2000年に公開された映画『X-MEN』を皮切りに、2017年公開の映画『LOGAN/ローガン』まで、17年にわたってウルヴァリンを演じ続けた俳優のヒュー・ジャックマン。いまや、実写版のウルヴァリンといえばヒュー、といっても過言ではない。
とはいえウルヴァリンは『X-MEN』にとって非常に重要なキャラクター。ヒューが卒業してしまった現在は、後継者となる俳優の話題が飛び交っている。
一体新しいウルヴァリンは誰になるのか? まだ正式な発表はされていないれど、現時点でファンにプッシュされている俳優を10名ご紹介。もちろん今回紹介した人物以外にも多くの俳優が推されている。
サム・ヒューアン
米Just Jaredの投票システムで最も得票率が高いのは、スコットランド出身で現在40歳のサム・ヒューアン。ドラマ『アウトランダー』で有名な彼は、191センチという長身とスラリとした体格、そして王子様のような瞳が素敵。サムのファンはSNSで彼を後押ししており、ニュースにもなった。確かにヒューの演じたウルヴァリンから考えるとはまり役ではあるけれど、原作の「小柄でずんぐりむっくりしている」という設定からはかなり遠ざかってしまうかも。
ジェイミー・ドーナン
同じく米Just Jaredの投票システムで得票率の高いジェイミー。北アイルランド出身で現在39歳の彼は映画『フィフティ・シェイズ』シリーズで知られる。3人の子供のパパでもあるジェイミー。野獣みあふれるセクシーな魅力は、ヒューのウルヴァリンのイメージとぴったり。ウルヴァリンの特徴でもある胸毛がちょっと薄いところは気になるポイント。
トム・ハーディ
米Short Listで得票数ナンバーワンだったのが、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『レジェンド 狂気の美学』などのトム・ハーディ。現在42歳の彼は小柄な体格で、暴力性と思慮深さが共存したところが原作のウルヴァリンのイメージに近い。しかし彼はすでに映画『ヴェノム』でマーベルのキャラクターを演じてしまっているため、ウルヴァリンを演じる可能性は低いかも?
ジェイソン・モモア
ジェイソン・モモアはハワイ生まれの俳優で、DCコミックスの映画『アクアマン』のアクアマン役として知られている。彼のワイルドな長髪はドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演して以降、世界を魅了した。ジェイソンの身長もまた、193センチと超大型。すでにアクアマンとしてのイメージが定着しつつあるジェイソンではあるけれど、ウルヴァリンの姿も少し見てみたい。
タロン・エジャトン
映画『キングスマン』シリーズで知られるタロン・エジャトンも、多くのファンにウルヴァリン役を熱望されている俳優の1人。しかし、現在30歳でイギリス出身のタロン自身は、2019年に来日した際のフロントロウのインタビューで、「(ウルヴァリンのように)アイコニックなキャラクターに自分が適役だと言ってもらえるのは嬉しいよ」「もし僕に声がかかるようなことがあったら、喜んで引き受ける。けれど、僕よりもう少し年上の人が選ばれる気がするんだよね」とコメントしていた。
ジョン・バーンサル
ジョン・バーンサルはすでにMCUのキャラクターを演じているけれど、ファンの熱意によりウルヴァリン候補にリストイン。アメリカ出身で現在43歳の彼がNetflixで演じているのは、ダークヒーローのパニッシャーを主人公にしたドラマ『パニッシャー』の主人公。実はパニッシャーとウルヴァリンは、マーベル・コミックの大人向けレーベル『マーベル・ナイツ』やその他のストーリーで何度も対面している。ちなみに2人とも非常に危険で凶暴なところが似ているけれど、ウルヴァリンにはヒーリング・ファクターがあってパニッシャーにはない。
ヘンリー・カヴィル
ヘンリー・カヴィルはイギリス出身の俳優で、DCコミックスの映画ではスーパーマンを演じている俳優。ゲームやコミックなどの熱心なオタクで、その熱意によりゲームが原作であるNetflixのドラマ『ウィッチャー』の主役もゲットしている。そんななか、アメリカのデジタルアーティストであるSavagecomicsというファンが、原作に寄せた黄色と青のスーツを身にまとうヘンリーのイラストを投稿。多くのファンがそのイラストにザワついている。
チャーリー・ハナム
チャーリー・ハナムは、イギリス出身で現在40歳の俳優。映画『キング・アーサー』やドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』に出演したことで知られており、たくましいボディにあふれる男気が魅力的。複雑でどこか欠陥のある人間を演じることに定評があるため、粗野だが意外と思慮深い一面もあるウルヴァリンのイメージには合っている。原作に近づけるため、美しいブロンドの体毛をウルヴァリン色に染めるのは少しもったいない気もする。
キアヌ・リーヴス
キアヌ・リーヴスは昔からずっとウルヴァリン役を熱望している俳優のひとり。これまで彼はいくつかのインタビューでウルヴァリン役を演じたいと発言しており、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギも「彼がいつ/もし、MCUに仲間入りしてくれるのかもわからない。だけど僕たちはどうにか最適な方法を見つけて実現させたいと思っている」と語っている。ちなみにキアヌは最近米ラジオSiriusXMに出演した際に、「僕はいつも、ウルヴァリンを演じたかったんだ」と語った。同時に「でももう遅いよ。今はもう(演じたい気持ちとは折り合いをつけて)大丈夫」と言い、諦めかけている様子を見せた。
ダフネ・キーン
ダフネ・キーンは映画『LOGAN/ローガン』で、ウルヴァリンのクローン「X-23」ことローラを演じた俳優。公開当時は12歳だったダフネは現在15歳になり、どんどん成長中。映画でウルヴァリンと親子のような関係だったローラは、原作ではウルヴァリンからヒーロースーツを受け継いでいる後継者。そこから考えると、次のウルヴァリンをダフネが演じるのは順当だと考えられる。性格も非常に似ており、原作初登場後はかなり多くのストーリーが作られているため、女性がウルヴァリンを演じるのもまた新しいアイデアではないだろうか。
果たして、今回紹介した10名の中からウルヴァリンは選ばれるのだろうか。世界中で人気の高いウルヴァリンを射止める俳優の行方から、目を離せない。(フロントロウ編集部)