『ウォーキング・デッド』がシーズン11でシリーズ終了へ
大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』がシーズン11をもって終了することが、米Varietyの報道を通じて明らかになった。
同メディアの報道によると、シーズン11は、もともと2020年内の公開を予定していたが、新型コロナウイルスのパンデミックによる影響で制作が遅延。最終章となる同シーズンは、計24話から成り、2021年後半から2022年にかけて放送されるという。
終末期のアメリカを舞台に「ウォーカー」と呼ばれるゾンビたちと、生き残り残りをかけて戦う人間たちを描いたドラマ『ウォーキング・デッド』は、極限状態に置かれた人間達のリアルな心理描写も見もので2010年のシーズン放送以来、大ヒット。
2020年でついに10周年を迎えた同作は、米AMCで放送されていたシーズン10が、撮影自体は終了しているものの、新型コロナウイルスの影響によりポストプロダクションの続行が困難となったため全16話の予定を15話で一旦放送を終了。エピソード16以降は、2020年10月5日の日本公開を予定している。
計16話で終了予定だったシーズン10は、エピソード16が物語としての最終話となることには変わりないものの、6つのエピソードの追加が発表されている。2021年の序盤に米放送が予定されている、これらの追加エピソードは、シーズン11を待つファンを楽しませるための“橋渡し的エピソード”となるという。
ダリルとキャロルが主役のスピンオフの制作が進行中
長年にわたって世界中の視聴者を釘づけにしてきた『ウォーキング・デッド』がついに幕引きを迎えてしまうというのは、ファンにとっては何とも言えない寂しさを感じずにはいられないニュース。
しかし、今後、撮影・放送が予定されているシーズン10とシーズン11の残りのエピソードを合計すると、30話も残っており、2022年の終わりまでは、まだまだ楽しませてくれるよう。
さらに、Varietyは、俳優のノーマン・リーダス演じるダリルとメリッサ・マクブライド演じるキャロルを主体にした新たなスピンオフ作品の制作も進められていると報道。
2023年の放送開始を予定しているこのスピンオフ作品は、タイトル未定で、あらすじなどは公表されていないが、『ウォーキング・デッド』シリーズで指揮を執ってきたアンジェラ・カンとスコット・M・ギンプルがプロデュースを手がける。
アンジェラは、10年にわたって携わってきた『ウォーキング・デッド』シリーズが終わりを迎えてしまうことには複雑な心境だが、「スコットやAMCと一緒にダリルとキャロルの新シリーズを制作できることにものすごくワクワクしています。ノーマンやメリッサと仕事ができたことは私のキャリアにおけるハイライトで、また一緒に物語を紡いでいけるのを楽しみにしています」と嬉々としてコメントしている。
さらにもう1本スピンオフが製作!
The Hollywood Reporterによると、ダリルとキャロルの物語にくわえて、もう1本、別のスピンオフ作品の制作も進められているという。
スコット主導で進行しているという作品は『Tales of the Walking Dead(テイルズ・オブ・ウォーキング・デッド/原題)』というタイトルで、既存のキャラクターや新しいキャラクターのバックストーリーなどにフォーカスした物語が1話完結、もしくは複数のエピソードをまたいで描かれる作品になるという。
本国では、すでにシーズン5までが放送されている『ウォーキング・デッド』のスピンオフ作品『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』は、シーズン6が10月11日からアメリカで放送開始。日本では、シーズン5が『ウォーキング・デッド』と同じくスカパー!などのFOXチャンネルにて、10月12日より放送開始する。
世界がウォーカー化してしまった後に生まれた“新世代”に焦点に当てられた物語である、もう1つのスピンオフ『ウォーキング・デッド :ワールド・ビヨンド』に関しても、パンデミックの影響で放送延期となっていたものの、アメリカ本国では10月4日に放送される『ウォーキング・デッド』のエピソード16の終了後に第1話が放送される(日本放送日は未発表)。(フロントロウ編集部)