※この記事には『トップガン』のネタバレが含まれます。
トム・クルーズの出世作『トップガン』
アメリカ海軍パイロットのエリート養成学校、通称“トップガン”に所属するエースパイロット候補生の挫折と栄光の日々を、瑞々しい青春&ラブ・ストーリーで描き出した映画『トップガン』。1986年に公開され、日本でも空前の大ヒットを記録した本作は、主演のトム・クルーズを一気にハリウッドのスターダムの頂点へと押し上げた名作でもある。
2021年には35年ぶりの新作である『トップガン マーヴェリック』の全米公開が決定。新作にはトムがマーヴェリック役として続投、アイスマン役のヴァル・キルマーも参加している。『トップガン マーヴェリック』でトム演じるマーヴェリックは、しばらく表舞台から遠ざかっていたものの、かつて輝かしい功績を打ち立ててきたその腕を見込まれ、トップガンの教官として重要なミッションを任命され、帰還するという役。
そんな映画『トップガン』のクライマックスで、ある致命的なミスがあったことに気がついた?
『トップガン』で重要なマーヴェリックとグースのストーリー
トムが演じたマーヴェリックは、トップガンで訓練を受ける若手のパイロット。物語の序盤では、破天荒で無鉄砲な操縦をしてばかりいたため、注意を受けることもしばしば。しかしそんなマーヴェリックはある日の訓練で、優しく温厚な相棒のグースを失ってしまう。
グースの死にショックを受け、自責の念にかられたマーヴェリックは、自信をなくし弱腰になった。高慢だった態度から一変、落ち込み悩むマーヴェリックは、あるとき怖気づいて戦闘領域から逃げ出し、パニック状態に。
そんなとき、マーヴェリックを励ましてくれたのが、亡くなったグースのドッグタグ。元相棒の形見に勇気をもらったマーヴェリックは、再び大空に舞い上がり、作戦を成功させて帰還することができた。
致命的なミスがあったのは、なんとその重要なドッグタグに別れを告げるシーン。
ドッグタグとの別れ…しかしよく見るとそこに書かれている名前は
トラウマを克服して戻ってきたマーヴェリックは、多くの仲間や国民から称賛を受けた。その後彼は、1人水面に佇み、ドッグタグを愛おしげに撫でて、それを大海原に投げ捨てる。ここは、映画『トップガン』になくてはならない重要なシーンの一つ。
しかし、そのドッグタグをよく見てみると、刻まれているのは教官の「マイク・"ヴァイパー"・メットカーフ」という名前!
何らかの意味があってヴァイパーのドッグタグを捨てた可能性もあるけれど、話の流れ的には、「マーヴェリックが投げ捨てたドックタグはグースのものだ」と考えるのが普通。
本当に間違っていたのか、わざと間違えたのかについては明かされていないけれど、なんとも不思議なシーンだったといえる。
そんなマーヴェリックが再び活躍する映画『トップガン マーヴェリック』は、2021年に全米公開される。(フロントロウ編集部)