長年連れ添ったゲイカップルが直面する出来事を描く
イギリスの景勝地として有名な湖水地方で撮影が行なわれていた映画『スーパーノヴァ(Supernova)』の予告編が公開された。本作は、コリン・ファースとスタンリー・トゥッチがW主演を務めたヒューマンドラマ。
映画『スーパーノヴァ(Supernova)』では、20年連れ添った同性パートナーが描かれる。2人は古いSV車で思い出の場所を巡ったり、愛する友人に会いに行ったりと、幸せそうに見えるけれど、スタンリー演じるタスカーは早期発症型認知症と診断されており、コリン演じるサムと共に、過去を忘れる前に様々な場所に出かけている。その旅の間に二人の秘密が明らかになったり、将来への考え方で衝突したりと、様々な困難に直面する。
コリンはこれまで、映画『キングスマン』、映画『ラブ・アクチュアリー』、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』などに出演し、映画『シングルマン』では、ゲイの恋人を失った大学教授を演じ、アカデミー賞にノミネートされている。
一方スタンリーは、映画『シャル・ウィー・ダンス?』や『スポットライト 世紀のスクープ』などに出演し、映画『ラブリーボーン』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた経験を持つ。
イギリス人のコリンとアメリカ人のスタンリーが初めて出会ったのは2001年公開のテレビ映画『謀議』のセット。以来2人は友人として様々な場面で交流してきたと米Deadlineに語っている。
当時『謀議』の撮影に参加していたアメリカ人はスタンリーだけだったそう。そんな中でとくに仲良くしてくれたのは、コリンだったと明かしたスタンリー。
さらにスタンリーは、コリンに楽屋でカクテルを作った思い出話をした。しかし「それって本当に?」と驚いた様子のコリン。それに対し「うん。(イギリスの)シェパートンで」とトゥッチが答えると、「記憶にないな(笑)。ということは、いいカクテルだったに違いないね」と微笑ましいやりとりを見せた。
監督を務めるのは、ドラマ『ヒンターランド』などで高評価を得た新進気鋭の監督、ハリー・マックイーン。彼は米Varietyに「『スーパーノヴァ』は、ロマンチックで現代的なラブストーリーです」とコメント。
本作は2020年9月24日に開催されるサン・セバスチャン映画祭でプレミア公開される予定。日本での公開は未定。(フロントロウ編集部)