ビヨンセが花をプレゼント
シンガーとして数々のヒット曲を世に送り出し、音楽界で最も名誉があると言われるグラミー賞を24回受賞して、現在ではその影響力を使い女性の権利向上や黒人の人権などに声をあげているビヨンセ。世界中で愛されるビヨンセは、日々SNSなどでいくつものメッセージを受け取っているが、それに答えることは現在ほとんどない状態。そのためビヨンセがファンのために何かを行なうということはそう頻繁にはない話。
しかし、ある少女は想いが通じビヨンセから花が送られることに。その少女は、リリック・シャネルという名前で、脳のがんと闘っており闘病生活を送っている。。そして9月中旬に4回目の手術を受けたリリックはビヨンセの大ファンで、術後のリハビリとして「Irreplaceable(イレプレイスブル)」をはじめ、「UpgradeU(アップグレード・ユー)」、「Apeshit(エイプシット)」といったビヨンセのヒット曲に合わせて体を動かしたり、「HoldUp(ホールド・アップ)」や「Halo(ヘイロー)」といった楽曲を歌ったりしており、順調に回復している。
こうしてリリックが回復に向けて自分の楽曲をかけて頑張る姿を、ビヨンセ本人が目にすることに。すると、ビヨンセはリリックへ大きな花のブーケを送った。白いバラや胡蝶蘭が目を引く、ゴージャスな花束にはビヨンセからこんなメッセージが添えられていた。
ビヨンセはファンの中で人気が高い「Love On Top(ラブ・オン・トップ)」の歌詞の一部を用い、「『ハニー、ハニー、ここからずっと星が見え、あなたが近くにいるといつでも太陽を感じることができる』この歌詞があなたに影響を与えているのを見て感動した。けど、あなたが私に与えた影響には及ばないけどね。いつの日か会えるのを楽しみにしている。あなたが家に無事に帰ってくれて嬉しい。あなたはサバイバー(生存者)。神のご加護がありますように。B」と、ビヨンセもリリックから大きな影響を受けたことを明かした。
ビヨンセは過去に飛行機を手に入れたことも
過去にビヨンセは闘病中のファンへ電話したり、コンサートに招いたりしたことがあるけれど、最近はそのような話はほとんど出てこなかった。
しかしビヨンセは密かにチャリティ活動を行なっていることを母親のティナがポッドキャストの『In My Head with Heather Thomson』で語った。
ビヨンセは約9ヵ月前にがんで闘病中の女の子のために動いたようで、ティナはその時のことを振り返り「9ヵ月前にホームデポからビヨンセに電話したの。なぜなら14歳のがんの少女が亡くなりそうで、彼らは当時は実験的な治療にトライしていた。すでに(がんが)最後のステージに達していたから飛行機で飛ぶことも出来ず、時間がなくなるなか飛行機を必要としていた。私がホームデポからビヨンセに電話すると、ちょうどリハーサルかなにかの途中で大きな音が鳴っていた。そしてビヨンセは『なんて言ってるか全然聞こえない。急いで』と言ったから、私は『がんで亡くなりそうな子がいるの。彼女が命を取り戻すチャンスがあるかもしれない』と答えると、『お母さん、なにが必要?』って質問してきたから『飛行機よ。飛行機を手配してくれる』って返答したの。するとビヨンセは『飛行機は私が手配する』って言った。いくら費用がかかるのかとか聞く人が多いけれど、彼女は躊躇しなかった。彼女は飛行機を手に入れた。そして少女は治療のためにボストンへ行った。残念なことに手遅れで亡くなってしまったのだけれど」と話し、1人の少女のためにビヨンセがためらうことなくプライベートジェットを用意したという秘話を明かした。
表に出ていないだけで陰では闘病中の人たちのために大きなことを成し遂げているビヨンセ。口だけではなく、今回花を贈ったリリックと対面する日もいずれやって来るだろう。
(フロントロウ編集部)