長年、マーベル映画でスーパーヒーローのキャプテン・アメリカを演じていた俳優のクリス・エヴァンスが、ドナルド・トランプ米大統領の「ある発言」に強い憤りを示した。(フロントロウ編集部)

トランプ大統領の“コロナ軽視発言”にキャプテンが激怒

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画『キャプテン・アメリカ』や『アベンジャーズ』シリーズで、長年、スーパーヒーローのキャプテン・アメリカを演じていた俳優のクリス・エヴァンスが、全世界で100万人以上の死者が出ている新型コロナウイルスを軽視するかのような発言をしたドナルド・トランプ米大統領に対し怒りを露わにした。

画像1: トランプ大統領の“コロナ軽視発言”にキャプテンが激怒

 トランプ大統領は、約1週間前、側近のホープ・ヒックス大統領顧問が新型コロナウイルスに感染したため検査を受けた結果、自身も陽性であることが判明。その後、大事をとって首都ワシントン近郊にある軍用病院に入院し、抗ウイルス薬のレムデシビルを投与するなどの治療を受けていたが、体調が回復したとして、現地時間10月5日に退院した。

 病院前に駆けつけた報道陣に向かってガッツポーズを決めるなどして、すっかり回復したことをアピール。さらに、ホワイトハウス到着後、お得意のツイッターを更新し、「コロナを恐れるな。(コロナに)生活を乗っ取られてはいけない。我々には世界最高の薬があるし、もうまもなくワクチンも手に入る」と、相変わらずの強気な姿勢を見せた。

画像2: トランプ大統領の“コロナ軽視発言”にキャプテンが激怒

 しかし、トランプ大統領のこの発言にカチンときたのが、ファンから“キャップ”の愛称で親しまれるクリス。退院する直前のツイートでも「コロナを恐れるな」と呼びかけるなど、自身が感染してもなお、新型コロナウイルスの問題を真剣に受け止めようとしないトランプ大統領に対し、クリスは自身のツイッターで「『コロナを恐れるな』だって?! あなたは最高の医師と最高の薬によって手厚い治療を受けた。みんながそれと同等の治療を受けられると思ってるのか?! 悲しいことに、格差があることをあなたはわかってる。気にも留めてないみたいだけど。これはぞっとするほど浅はかな考えだ」と猛反論。

 思いがけず病状が悪化したり、ちゃんとした治療が受けられないまま亡くなったりした人たちが大勢いるなかで、自分が回復したからといって“大丈夫だ”と言い張るのは、あまりにも無責任だとして痛烈に非難した。

 ちなみに、自身が感染する前から一貫して新型コロナウイルスを軽視し続けてきたトランプ大統領は、陽性発覚後も病院前に集まった支持者に顔を見せるために車に乗って外出し、同乗したシークレットサービスの命を危険にさらしたとして、国内外から批判の声があがっている。(フロントロウ編集部)

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