リアーナのショーに起用されたモデルがさすが
ここ数年、本業の音楽だけでなく、コスメや、ファッションをプロデュースして、そのすべてを成功させビジネスウーマンとしての頭角を現しているリアーナ。そのなかでも、つい先日、2018年にリアーナが立ち上げたランジェリーブランドであるサヴェージ×フェンティ(Savagex Fenty)の新しいファッションショーがAmazonプライム・ビデオにて配信スタートした。
今回で3度目のファッションショーとなったサヴェージ×フェンティの新しいコレクションは、2019年に行なわれた2回目のコレクションと同じく「ライブ」ではなく「配信」という形で行なわれるも、前回以上にパワーアップしており、トラヴィス・スコット、エラ・メイ、バッド・バニー、ミゲル、ジ・マスタード、ロディ・リッチ、ロザリアなどのアーティストがパフォーマンスを行ない、ベラ・ハディッド、ビッグ・ショーン、カーラ・デルヴィーニュ、ノーマニ・コーディ、パロマ・エルセッサー、リゾ、デミ・ムーア、イリーナ・シェイク、ローラ・ハリアー、パリス・ヒルトン、リコ・ナスティー、シェイ・クーリー、ウィロー・スミスなどの豪華セレブが出演。
リアーナと親交があるセレブたちが出演したショーだけれど、その人選に注目が集まっている。リアーナは、ベラやカーラ、イリーナといった普段トップブランドのランウェイを歩くモデルたちはもちろん、リゾやパロマといったプラスサイズのセレブたちも起用。
最近のファッション界では、ショーの中にファッション界の“普通”と呼ばれるサイズゼロのモデルたちに加え、プラスサイズのモデルたちが肩を並べるというのは徐々に増えてきていること。そのため、今回のリアーナのショーに出演した人気モデルとプラスサイズモデルという組み合わせは、そう珍しいことではないけれど、そこはリアーナ。今までの有名ブランドのショーでなかなか見られなかった人材をショーに抜擢した。
その1人となるのがミアというモデル。アーティストとして活動しているミアは片腕がない。しかし、普段から片腕がないことを隠すどころかあえて堂々と出し続け、同じ境遇の人に勇気を与えている。
人気ブランドのショーではハンディキャップのあるモデルはなかなか起用されにくいけれど、リアーナはミアをショーに抜擢。もちろんショーでもミアは片腕がないことを隠さずコレクションに登場。
そのほかにも、20代のモデルたちが中心のショーに57歳のデミ・ムーアや39歳のパリス・ヒルトンを起用して、年齢は関係ないということを証明。さらにそのショーには、ドラァグクイーンやメンズのプラスサイズモデルらも起用し、人選の豊富さが称賛された。
プラスサイズモデルだけでなく、ハンディキャップを抱えたモデル、50代後半のモデル、ドラァグクイーン、メンズモデルなど、1つのショーでこれだけの豊富な人を起用したリアーナはキャスティングについて「私が感じたいものをくれるかということ(をベースに選んだ)。サイズ、体型、色は気にしない。私はあらゆるタイプの女性を受け入れる」と米Vogueに語っている。
これまでコスメ業界で40色ものファンデーションを出したり、ジェンダーレスなスキンケアアイテムを作ったりと、革命的なことを行なってきたリアーナ。今回のサヴェージ×フェンティも多くの人をモデルとして起用し、これまで見たことがない多様性に溢れたファッションショーを完成させた。(フロントロウ編集部)