スカー・フェイス、「腎臓提供者」をツイッターで募集
ヒップホップ界の重鎮として知られるテキサス出身のラッパー、スカーフェイス(49)は、新型コロナウイルスがアメリカ国内で蔓延し始めた3月に同ウイルスに感染したことを公表。その後、数カ月にわたって治療を続けたが、現在も腎臓に機能障害が残ってしまったといい、移植手術を行なうため、腎臓を提供してくれる人はいないかと、ツイッターを通じてドナーを募っている。
I need a kidney y’all any volunteers? B+ blood type
— SCARFACE (@BrotherMob) October 7, 2020
「腎臓が必要なんだけど、誰かボランティアになってくれる人はいるかな? 血液型はB+だ」
スカーフェイスは、テキサス州・ヒューストン出身のラッパーたちによって結成されたゲトー・ボーイズ(Getto Boys)のオリジナルメンバー。ヒップホップファンの間では、2パックやノトーリアス・B.I.G.、エミネム、ナズ(Nas)らと肩を並べ、ヒップホップシーンに最も大きな影響を及ぼしたラッパーの1人に数えられる存在。
南部ラップのパイオニアでもあるスカーフェイスのためならと、「僕はB+だよ。任せてくれ。恩返しがしたい。あなたの音楽はほかのどのアーティストよりも心に響く。あなたのおかげでうつ病と付き合っていく方法を学べたんだ」、「今DMしたよ。俺は酒も飲まないし、ドラッグもやらない。健康状態も良好だ。あなたの昔からのファンで、血液型はB+。黒人の同志を助けたい。返事をくれ」などと、ドナーを志願する人が何人か現れている。
生活が一変
スカーフェイスは、感染公表から3ヵ月後の6月に米Fox5とのインタビューに応じた際、3月7日から体調の異変を感じ始めたことを明かし、新型コロナウイルス感染症により「最初に肺をやられて、それから腎臓がやられた」と告白。「肺は完全回復したけど、腎臓は元に戻らなかった…まだ体調も万全ではないし、両脚にもあまり力が入らない。味覚や嗅覚も完全には戻ってきていない。でも、生きているだけ良かった」と語っていた。
さらに米Complexには、新型コロナウイルス感染により「両側性肺炎、肺不全、腎不全と闘った」と話し、「食生活もすべて変えて、週に4回3時間ずつ透析を受けている」と生活が一変してしまったことも明かしていた。
スカーフェイスが腎臓を提供してくれるドナーを募集したツイートには、彼を尊敬するラッパーのグラッシーズ・マローンも返信。「(ドナーになれるか)調べてみるよ。俺はあなたの音楽を通じてストリートのあれこれを乗り越えてきた。よろこんで腎臓を提供するよ」とコメントしている。
I'm a go find out... all that street shit your music got me thru, a kidney would be my pleasure
— Glasses Malone (@gmalone) October 7, 2020
(フロントロウ編集部)