大コケ映画『グリーン・ランタン』
2011年に公開されたDCコミックス原作映画『グリーン・ランタン』は、興行収入や映画の評価という面で、残念ながら厳しい結果に終わったことで有名。主演を務めたライアン・レイノルズも、そんな映画『グリーン・ランタン』をまるで黒歴史のように扱うことがあり、エンタメ界では『グリーン・ランタン』の大コケぶりが一種のネタと化している。
そんなライアンは2016年、マーベル・コミック原作の映画『デッドプール』で主演を務めた。こちらの作品は『グリーン・ランタン』とは対照的に大ヒットを収め、2018年に公開された続編『デッドプール2』は公開当時R指定映画の興行収入歴代トップとなった。
マーベルヒーローのデッドプールは非常に特殊な設定のキャラクターで、自分がコミックの登場人物だということを認識している。そして、「第四の壁」と言われる漫画と現実世界との壁を破って、読者や視聴者に語りかけてくることで知られている。マシンガントークを続ける彼は「おしゃべりな傭兵」と呼ばれることもあり、映画の中でライアン自身や『グリーン・ランタン』をイジったことも。
『グリーン・ランタン』をイジり続ける理由
そんなライアンは、ことあるごとに『グリーン・ランタン』での失敗をイジっており、それは映画公開から現在でも続いている。
なぜ彼は『グリーン・ランタン』をイジり続けるのか。その理由を、ライアン自身が主演映画『フリー・ガイ』のプレスイベントで明かした。
ライアンは、「多分、自分で自分を笑いたいだけなんだ。プロジェクトに関わった人のことじゃなくてね」とコメント。続けて、「僕はあの失敗作への自分の貢献を笑っている。(失敗を)検討する余地があると思ったんだ。そして検討するなかで、自分を傷つけたり自分の足を引っ張ったりするようなエネルギーから、精神的な柔道のようなものを作り上げる。そのエネルギーを逆手にとって、そこから何かポジティブなものを生み出すんだ」と、『グリーン・ランタン』イジリは、自身の失敗から生まれたネガティブなエネルギーをポジティブに変えた結果の行動であることを明かした。
つまりライアンは、自身の失敗から立ち直り成長にするために『グリーン・ランタン』をイジり続けているということ。
そんな彼の最新作、『フリー・ガイ』は、2021年1月8日日本公開予定。(フロントロウ編集部)