クィアを自覚したのはいつ?
10月11日の「カミングアウト・デー」を記念して、デミ・ロヴァートが米現地時間10月9日にFacebook Watchで公開された番組『Coming Out 2020』に出演。Netflixの人気シリーズ『クィア・アイ』で知られるタン・フランスと対談を行なって、そのなかで自身がクィアであることに気が付いた瞬間について振り返った。
デミは自身のセクシャリティについて、「フリュイド(流動的)」だと2018年の米InStyleとのインタビューの中で明言し、性別に関わらず恋愛対象になることを明かしている。
番組のなかで、「幼い時だったのは間違いない」とデミは自身がクィアであることを自覚し始めたきっかけを回想。「(刺激的な内容なので幼い頃に)『クルーエル・インテンションズ』は観てはいけないと思うんだけど、私は観てしまって、公園の芝生でイチャイチャするというシーンがあったの」とデミ。
『クルーエル・インテンションズ』は、サラ・ミシェル・ゲラーやリース・ウィザースプーンらが出演した1999年公開の映画で、本作では、サラ演じるキャスリンが、セルマ・ブレア演じるセシルに公園でキスを教えるというシーンが描かれており、デミはこのシーンについて言及している。
当該のシーンはこちら。
「その時に、『あれ、ちょっと待って。すごく好き』って思ったの。『やってみたい!』って」とデミは続けて語り、このシーンを観たことがきっかけで女性とキスをしてみたいと思うようになったことを明かした。
デミによれば、自身がクィアであることを本格的に意識するようになったのは少し大人になった後でもう1度観たことがきっかけだったといい、「その後で、17歳くらいの頃にもう一度観て、その時に(自分のセクシャリティに)気がついたの」と振り返った。
女性について書いた曲もある
その後、自身がクィアであることを自覚したデミは、少しずつ周囲に打ち明けていったとして、「17歳の時に、ほとんどの友達と姉に伝えたの」と、まずは友人たちと姉に打ち明けたとデミ。「彼女たちに伝えた後で、両親や世間に公表した」と明かした。
番組のなかで、デミはこれまでに女性について書いた曲もあることも告白。「私が男の子たちについて書いたとファンが思っているような時にも、女の子についての曲を書いていたことがある」とデミは明かして、具体的な曲名には触れなかったものの、「特定の人に宛てた曲だということに気が付かなかった人たちがいたことに驚いている」と語った。
「私は世の中にシェアしているけど、何について話しているかは必ずしも明瞭にしていなかったの。音楽は私にとっての安全な場所」とデミは続けて語り、これまでいくつかの曲で女性についての感情を歌っていたことを告白した。(フロントロウ編集部)