※この記事には、ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン2エピソード3『千人の剣士とともに丘を越えて』のネタバレが含まれます。
異色のヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』
ドラマ『ザ・ボーイズ』は、欲と名声にとりつかれ腐敗したスーパーヒーロー集団を倒すべく、「ザ・ボーイズ」というグループが奮闘する異色のアクション作品。流血度MAX、エロシーンも満載という際どい表現ながら、社会を鋭く風刺した内容で多くのファンを魅了している。
現在シーズン2まで配信され物語が大きく動いている本作は、米辛口批評サイトRottenTomatoesで平均91%のスコアを獲得しており、すでにシーズン3の配信が決定している。ちなみにシーズン3には、ヒーローのソルジャーボーイ役として、ドラマ『スーパーナチュラル』のジェンセン・アクレスが参加予定。
そんな『ザ・ボーイズ』のシーズン2エピソード3『千人の剣士とともに丘を越えて』で迫力満点だったボートのシーンには、あるエピソードが隠されていた。
ヒューイが大絶叫したボートのシーン
シーズン2エピソード3『千人の剣士とともに丘を越えて』は、ザ・ボーイズやヴォート、セブンそれぞれに大きな変化が訪れる重要なエピソード。
ザ・ボーイズ一行は船で逃走中、魚と会話ができるヒーロー、ディープの襲撃を受け、危機的な状況に陥っていた。しかし、ブッチャーが“物騒すぎる”機転を利かせ、なんとか逃げ出すことに成功。
その機転とは、ディープが連れてきたクジラの横っ腹にボートごと突っ込むこと。見事クジラを倒すことはできたけれど、メンバーはみんな血塗れになり、もろに内臓を浴びたヒューイは超不機嫌になってしまった。
この衝撃的なシーンでボートを実際に操縦していたのは、なんとブッチャー役のカール・アーバン本人。
ブッチャー役、「顔が真っ白だった」と大笑い
カールが実際にボートを操縦していたことについては、アフターショー『PrimeRewind:「ザ・ボーイズ」の裏側』でキミコ役の福原かれんが明かしていたけれど、実際の現場の感想を、カールは米EWで面白おかしく語っていた。
「(ヒューイ役の)ジャック・クエイドには、ボートに関して一生消えない恐怖を与えてやったよ」と、まるでブッチャーが憑依したかのような意地悪さで語ったカール。
カールは撮影中、猛スピードで進むボートが波の上をジャンプしているような感じがしたという。そんなボートの先頭に乗っていたヒューイ役のジャックは、カールと“セーフティーワード”を決めていた。つまり、身の危険を感じた時には、撮影中であってもブッチャー役のカールに「カール」と呼びかけるという取り決めをしていたということ。
ところが撮影が始まると、ヘリによる上空撮影がうるさくて、何も聞こえなかったという。カールは「俺はジャックがただ船酔いしたんだろうと思ってたんだけど、そうじゃなかった。やつは本当に本当に命の危機を感じてたんだよ」と言い、そのテイクが終わった後にジャックの顔を見たら「顔面蒼白だった」と語った。
驚くのはそれだけではない。実は、そのあとクジラに突っ込んでヒューイが血塗れになってしまったシーンを撮影するためにジャックは2週間も全身血みどろのメイクで過ごさねばならなかったと、MM役のラズ・アロンソが米Colliderで明かしている。
なかでもジャックは相当ひどかったようで、、米Faultに「何にも触れることができず、ずっとミツバチとハエにたかられてた」と語った。
そんな過酷な環境で撮影がが行なわれたシーズン2エピソード3『千人の剣士とともに丘を越えて』は、Amazonプライム・ビデオで配信中。(フロントロウ編集部)