「ハリウッドのクリスたち」一番“要らない”のは誰?
「クリス」というファーストネームを持つ人気ハリウッド俳優と聞いて、あなたがパッと思い浮かべるのは誰だろうか?
海外の人々に同じ質問をすると、名前が挙がることが多いのが、映画『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンス、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラット、映画『ワンダー・ウーマン』のクリス・パイン、映画『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースの4人。
“Hollywood Chrises(ハリウッドのクリスたち)”と、ひとまとめにされることが多い彼らについて、映画監督のエイミー・バーグが、ちょっとしたジョークのつもりで、4人のうちで一番イケておらず、不要だと思う「クリス」は誰かとツイッターでフォロワーたちに質問。すると、たちまち拡散され、さまざまな意見が飛び交うこととなった。
One has to go. pic.twitter.com/HUWnbQOA43
— Amy Berg (@bergopolis) October 17, 2020
その結果、ユーザーたちが主観や好みで選んだ“最もイケていないクリス”の座に輝いてしまったのは、クリス・プラット。
ほかのクリスたちと比べて、お調子者でイジっても大丈夫そうなキャラというイメージが強いクリスにとっては、逆にネタにできてオイシイ展開のようにも思えるが、クリスへの不支持を口にするコメントには、少々度が過ぎた辛辣なものも。
クリスが信仰するキリスト教系の教会には、以前から同性愛嫌悪のウワサがつきまとっていることや、クリスが、つい最近、インスタグラムで11月に行なわれる大統領選を茶化すような言動を行なったことを引き合いに出し、彼こそが“ハリウッドのクリスたち”から除外されるべきだと、冷ややかな視線を向け、厳しい見解を口にする人が相次いだ。
クリスの妻が嘆きのコメント
“不要なクリスは誰?”論争が、あまりにもエスカレートしすぎて、クリス(・プラット)に対する中傷レベルにまで飛躍してしまったことに、クリスの妻で作家のキャサリン・シュワルツェネッガーが反論。
騒動を伝えた米E!のインスタグラム投稿にこうコメントして、人々が面白半分に夫を中傷していることを嘆いた。
「これって、今、本当に私たちに必要なこと? 世界ではもっと大変なことがたくさん起きていて、人々がさまざまな苦しみを抱えているのに。誰かに意地悪をするなんて、時代遅れ。別に4人とも愛す余裕を持ったっていいじゃない。粗悪さやいじめよりも愛のほうがずっと必要。そっちのほうをやってみない?」
夫を守ろうとするキャサリンの姿勢には、同情や「よく言った!」という賛同が集まる一方で、「単なるおふざけなんだから、落ち着きなよ」、「誰もいじめなんかしてないけど」という返信も寄せられるなど、議論の的となった。
映画『ターミネーター』シリーズなどで知られ、2003年から2011年にかけてカリフォルニア州知事を務めた俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーの長女でもあるキャサリン。
夫クリスは、大統領選を目前に多くのセレブたちが政治的立ち位置を明らかにするなか、自身の政治観をあえて明かしていないことでも、一部でひんしゅくを買っているが、キャサリン自身は、父アーノルドはドナルド・トランプ大統領を擁する共和党に所属していた過去を持つにもかかわらず、今回の大統領選では、民主党候補のジョー・バイデン氏に投票する意向を表明している。
クリス本人は“最も不要なクリス”に選ばれてしまった事には反応しておらず、10月初めに新型コロナウイルスの感染者が出たことにより一時休止となっている、映画『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の撮影再開に備えながら、空き時間のゴルフ練習の模様や体作りのための食事内容などをインスタグラムで陽気に公開している。(フロントロウ編集部)