リル・パンプがトランプ大統領への支持を表明
17歳だった2017年にリリースした「グッチ・ギャング(Gucci Gang)」でブレイクを果たし、2019年には“ハーバード大学中退”を自称するアルバム『Harverd Dropout(ハーバード・ドロップアウト)』をリリースしたラッパーのリル・パンプが、インスタグラムでドナルド・トランプ大統領への支持を表明した。
アメリカでは米現地時間11月3日に、続投を狙う共和党候補のドナルド・トランプ現大統領と民主党候補のジョー・バイデン前副大統領で争われている大統領選の投開票日が控えており、現在、各地で期日前投票が行なわれている。
リルはインスタグラムに、トランプ大統領と握手をしている自身の写真を投稿。「#trump202022020」というハッシュタグとともに「俺がトランプに会った日」とコメントして、トランプ大統領への支持を表明した。
しかし、リルがトランプ大統領と握手しているように見えるこの写真は、よく見るとうまく加工された写真となっており、この元画像は、かつて日本の安倍晋三前首相がホワイトハウスでトランプ大統領と面会した際に撮影したもの。リルは安倍前首相の顔の部分に自分の顔をうまくはめて、この画像を作成した。
リルはその後、現在は削除されている動画でトランプ大統領を支持する理由を説明。「俺はバイデンのために33,000ドル(約363万円)も税金として収めないといけないみたいなんだ。スリーピー・ジョー(※)、クソ食らえ!」とリルは民主党のバイデン候補を批判し、トランプ大統領への支持を表明した。
※“寝ぼけたジョー”を意味する、トランプ大統領がバイデン候補を侮辱するためにつけたあだ名の1つ。
バイデン氏は公約として、年間40万ドル(約4,400万円)以上の所得に対して増税することを打ち出しており、リルはこのことを懸念しているよう。
50セントはトランプ大統領支持を打ち出すも、撤回
一方、同じくラッパーの50セントは以前、リルと同じくバイデン氏の税政策を理由にトランプ大統領への支持を表明していたものの、その後、これを撤回した。
50セントは先週、バイデン氏が当選すれば、ニューヨーク在住の高所得者が最大で62.6%の税金を課されるかもしれないというニュースのスクリーンショットをSNSに投稿して、「トランプが黒人が好きじゃないことなんてどうでもいい。62%だなんて、どうかしてるよ」とバイデン氏の税政策を批判。トランプ大統領への支持を表明していた。
その後、50セントがトランプ大統領への支持を打ち出したことを受けて、元恋人でコメディアンのチェルシー・ハンドラーが彼を批判。米人気トーク番組『The Tonight Show』に出演して、「私は彼が黒人だということを思い出させなければいけなかった。彼がドナルド・トランプに投票するようなことがあってはいけないし、自分の資産が不安だっていう理由で、彼の言うことに耳を傾けるかもしれない大勢の人たちに影響を与えるようなことがあってはいけないの」と、50セントに考えを変えるように呼びかけた上で、「もし私が言っていることを理解してくれれば、もう一度チャンスをあげてもいい」とジョーク交じりに語った。
元恋人からの切実な願いは50セントのもとに届いたようで、50セントはその後、「何だって? もう一度チャンス?」というコメントと共にチェルシーに批判された動画をツイッターでシェア。
�a what, �another spin �Fu*k Donald Trump, I never liked him. �for all I know he had me set up and had my friend Angel Fernandez killed but that’s history. LOL @chelseahandler @jimmyfallon pic.twitter.com/Tya6EqDBFt
— 50cent (@50cent) October 25, 2020
「ドナルド・トランプはクソだ。アイツのことを好きになったことは一度もない」とツイートして、トランプ大統領への支持を撤回することを表明した。(フロントロウ編集部)