やりすぎて本物の殺人現場と間違われる
日本でも数年前から異常な盛り上がりを見せているハロウィンだが、2020年は新型コロナウイルスの影響もあって大規模な野外イベントはオンライン開催となるなど、例年と比べると縮小気味。そんななか、とある民家のハロウィンの飾り付けがリアルすぎて警察に通報が相次ぐという珍事があった。
場所はアメリカのテキサス州ダラスにある閑静な住宅街。ハロウィンの飾り付けといえば、かぼちゃやお化けなどが定番だが、問題の家に住む自称アーティストのスティーヴン・ノヴァク氏がテーマに選んだのはよりにもよって“殺人現場”。そしてこちらが問題となったノヴァク氏の自宅前の写真。
死体に見立てた人形が屋根に1体、玄関先に1体、玄関のドアに続く道に1体、さらに庭の芝生の上にも黒いポリ袋に入った状態で1体転がっており、あたり一帯に偽物の血が大量にばら撒かれている。しかも、よく見ると手押し車の中にもバラバラに解体された人の手足や頭部が。
偽物だとわかっていてもゾッとするほどリアルで、何も知らずに見たら「事件が起きた」と勘違いしてしまうのも納得。完成度が高いのは認めるが、近隣住民からしたら、悪趣味すぎてたまったもんじゃない。やはり不快に感じている住民もいるようで、警察にも何度か通報があったという。
ノヴァク氏本人が米TMZに語った話では、これまでに二度、通報を受けて現場を見にやって来た警察官と遭遇したことがあるそうで、少なくとも彼が話をした警察官はこの飾り付けを「クールだね」と褒めてくれたとか。一部の住民から煙たがられていることや、通報されることについてはさほど気にしていないようで、この飾り付けの唯一の問題点は「雨が降ると偽物の血が洗い流されてしまい、その度に血をまかなければならないこと」と明かした。
ちなみに、こういった事例は過去にも何度かあり、2017年には“シャッターの下敷きになって息絶えた男性”に見せかけた人形を見た人から、「人が死んでる」という通報が相次ぎ、警察がフェイスブックで「ハロウィンの飾りつけなので通報しないように」と注意喚起するという出来事があった。(フロントロウ編集部)