Photo:ゲッティイメージズ,スプラッシュ/アフロ,Instagram
「地毛」をめったに見せないアリアナ・グランデにとって、ウィッグやエクステを取り去った“まっさらな髪”が意味するものとは? “地毛に捧げた1曲”に込めた想いを語る。(フロントロウ編集部)

アリアナ・グランデ、「地毛」に捧げる1曲

 アリアナ・グランデのニューアルバム『ポジションズ(Positions)』には、1曲丸ごと“髪”について歌った楽曲、その名も「My Hair(マイ・ヘアー)」が収録。

 アリアナが、彼女やマライア・キャリーなど、限られた人にしかできない「ホイッスル・ボイス」と呼ばれる、超高音を存分に披露していることでも話題のこの曲は、髪というものを通して、特別な人にしか見せない本当の自分の姿について歌っている。

「私の髪に手を通すのを恐れないで/ベイビー、そのためにあるんだから/私の髪を撫でてみてよ/ベイビー、怖がらなくていいから」

「普段は誰にも触らせないけど/今夜、あなたには許可してあげる」

 アリアナといえば、ご存知の通り、おもに高い位置で結ったポニーテールやハーフアップアレンジがトレードマーク。高さを変えたり、カールを加えたり、カラーを変えたりと、さまざまなバリエーションを披露しているけれど、アリアナが世間に見せている髪型のほとんどは、エクステンションやウィッグを使って作られたもの。

画像: アリアナ・グランデ、「地毛」に捧げる1曲

 アリアナが、まっさらな状態の“地毛”を見せることは近年ではほとんどなく、ごく稀にSNSでチラ見せした際には、ファンたちがバッチリ決めた普段のヘアスタイルとのギャップに驚き、「尊すぎる」「可愛い」と大興奮した。


アリアナにとって「髪」とは?「地毛」は何を象徴する?

 『ポジションズ』のリリースを記念して『Zach Sang Show(ザック・サング・ショー)』に出演したアリアナは、「マイ・ヘアー」に話題がおよぶと、自分にとって髪の毛というものは、「人生におけるさまざまなチャプター(※)と密接に関係しているもの」だと説明。そのうえで、地毛への特別な思い入れも語った。

※人生の重要なひと区切り

 「髪っていうのは、私にとって、自分を守るためのもので、キャラクターを表現するもの。そして、世の中に見せる“うわべ”の姿を意味するもので、その都度、進化してきた。
 でも、超ボリューミーで、くるくるにカールした私の本物の髪は、ごく限られた人にしか見せないの。(地毛は)キュートで、自分がプライベートではどんな人間かを思い出させてくれるものでもある。そんな特別なものだからこそ、カールヘア(地毛)を親密さの象徴とした曲を作ろうと思ったんだ」

 『ポジションズ』に収録されたほかの多くの曲と同様、セックスや愛する人との濃密な時間について歌っている曲の1つでもある「My Hair」。その一方で、ほかの人には触れさせない髪に、“触ってもいい”と許可を出すことで、パートナーに自分のありのままの姿や弱さをさらけ出すというエモーショナルな意味も込められている。

 自分のカーリーな地毛について、「私のボーイフレンドも大好きなの。『カーリーへアだ、イェーイ!』って喜んでる」と、順調交際中の恋人で不動産エージェントのダルトン・ゴメスも、気に入ってくれているとノロケていたアリアナ。

 2人の関係は、交際開始間もなく、新型コロナウイルス禍の自己隔離生活が続いたことで急速に深まったと言われている。アリアナは、隔離生活中はウィッグやエクステをお休みして、しばらく地毛で過ごしていた時期もあったけれど、同棲中のダルトンに早い段階で“地毛=本当の自分”を見せたことも、彼との仲が順調な理由の1つなのかも。(フロントロウ編集部)

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