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シンガー兼俳優のセレーナ・ゴメスと俳優のシャーリーズ・セロンなどがルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の最新作のTシャツを着用している姿がキャッチされた。(フロントロウ編集部)

セレブが着用するルイ・ヴィトンのニットとは?

 ここ数年ファッション界では、ファッションを通して社会問題に切り込むことが多く、ファッションショーでも社会情勢が反映されてきた。そして2020年は、4年に1度のアメリカ大統領選挙の年。今後のアメリカを左右する大切な年に、フランスを代表する老舗ブランドであるルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)が、あるメッセージを込めたアイテムを発表。

 それは2020年10月にパリで行なわれたウィメンズの2021年春夏コレクションで発表された「VOTE(投票しよう)」と胸元にスプレープリントされたニット。しかもそのVOTEとデザインされたニットをルイ・ヴィトンのデザイナーであるニコラ・ジェスキエールは、あえて一番印象に残るショーのオープニングに起用。

画像: セレブが着用するルイ・ヴィトンのニットとは?

 じつはデザイナーのニコラは反トランプを表明している人物。以前LVMHがアメリカ・テキサスに新設したルイ・ヴィトンの皮工場が完成した際に、トランプ大統領を招き、そこでLVMHの取締役会長兼CEOであるベルナール・アルノーとトランプ大統領が握手をするという場面があったのだけれど、この行動が問題視され、ニコラも自身のインスタグラムで「いかなる政治的行動にも反対する。私はこの繋がりを拒否するファッションデザイナーです」と表明し、ハッシュタグに「トランプはジョークだ」や同性愛や同性愛者に対する嫌悪感、偏見、差別、恐怖感を持っている人を表わす「ホモフォビア」という言葉をつけた。

 こうした経緯もあり、アメリカの大統領選挙の年にファッションを通して投票を呼び掛けているニットがオープニングという、印象に残るファッションショーを行なったニコラ。そのため今回の大統領選挙では、このVOTE ニットと同じデザインのTシャツが活躍。まだ発売されていないというのにもかかわらず、多くのセレブがVOTE Tシャツを着用して選挙に行こうと促していた。

シンガー兼俳優のセレーナ・ゴメス


『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のシャーリーズ・セロン


『アリスのままで』のジュリアン・ムーア


『スパイダーマン:ホームカミング』のローラ・ハリアー

 大統領選挙前には、多くのセレブが投票に行こうと促していたけれど、ルイ・ヴィトンもその呼びかけに役立つメッセージが込められたアイテムを作り出しサポートしていた。(フロントロウ編集部)

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