『ゲーム・オブ・スローンズ』でティリオン・ラニスターを演じたピーター・ディンクレイジは、当初ある1つの役作りだけは断っていた。(フロントロウ編集部)

ファンから人気が高いティリオン

 エミリア・クラーク演じるデナーリス・ターガリエンやキット・ハリントン演じるジョン・スノウ、メイジー・ウィリアムズ演じるアリア・スタークなど、数多くの人気キャラクターが登場したドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で、ファンから高く安定した人気を保ったティリオン・ラニスター。

 ドラマが放送された8年間、最初から最後までファンを裏切らず、最終章最終回でもその存在感を発揮したティリオン。そして演技派俳優として確固たる地位を築くピーター・ディンクレイジが役を担ったことで、さらにそのキャラクターに深みを持たせることとなった。

画像1: ⓒHBO / Album/Newscom

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ピーター・ディンクレイジ、あれだけは拒否

 ピーターは、撮影現場では誰かに気づかれるまで数時間でも変な体勢で死んだふりをしたり、最終回に対して巻き起こった賛否両論に関して、「誰かと別れるみたいな感じだよな。だからファンのみんなは動揺してしまう。みんなの思いを代弁することはできないけど、僕の考えでは、ファンのみんなはドラマが終わってほしくなかったんだろう」と冷静な意見を述べたり、なんだかティリオンと似た雰囲気を持つ俳優であることは知られている。

 そんな彼は役作りに際して、当初、ある1つの設定だけは拒否していたという。それは、ヒゲを伸ばすこと。

 『ゲーム・オブ・スローンズ』は、ジョージ・R・R・マーティンによる『氷と炎の歌』シリーズを原作としたドラマであり、原作のなかでのティリオンは厚く長いヒゲを持っている。しかし、『ゲーム・オブ・スローンズ』の舞台裏に迫った本『Fire Cannot Kill a Dragon(原題)』によると、ピーターはステレオタイプがつくことを避けるために、その再現だけは断ったという。というのも、テレビでの放送が2011年に開始された『ゲーム・オブ・スローンズ』だけれど、ピーターは2008年公開の映画『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』でドワーフのトランプキンを演じたばかりで、そのキャラクターは長く白いヒゲをたくわえていた。

 しかしシリーズが長くなるにつれて、ティリオンという1人のキャラクターが支持されるようになり、最終的には長くはないものの整えられたヒゲをキープしたティリオンの姿は記憶に新しい。ティリオンの性格と相まって、なんだか色気のある大人な姿は、ファンからも好評だった。

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 これまでもコンスタントに様々なジャンルの映画に出演してきたピーターが、今後も新しい顔を見せ続けてくれることに期待。(フロントロウ編集部)

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