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環境活動家グレタ・トゥーンベリが、かつてドナルド・トランプ米大統領にぶつけられた嫌味を“そっくりそのままお返し”して注目を集めている。(フロントロウ編集部)

グレタ vsトランプ再び

 スウェーデン出身の環境活動家グレタ・トゥーンベリ(17)は、2018年の夏、日々刻々と深刻化していく気候変動問題に然るべき対策を講じるよう国のリーダーたちに訴えるため、たった1人でスウェーデン国会議事堂の前に座り込んだことをきっかけに、若者を中心に世界中の人々から支持を受けるように。

 グレタが始めた抗議運動は、2019年9月には全世界で400万人以上もの人々が参加するストライキ「グローバル気候マーチ」に発展。米Time誌が選ぶ2019年の「今年の顔(Person of the Year)」に史上最年少で選ばれたほか、2019年、2020年と2年連続で、ノーベル平和賞にノミネートされた。

画像: グレタ vsトランプ再び

 グレタがTime誌の「今年の顔」に選ばれた際、難色を示したのが、アメリカのドナルド・トランプ大統領

 気候変動は「人をだますためのでたらめ」だと話し、地球温暖化の存在そのものを否定する姿勢を見せてきたトランプ大統領は、グレタに対しこうツイートして嫌味をぶつけた。

「とてもバカげている。グレタは、怒りをコントロールする方法を学んで、古き良き映画を友達と見たほうがいい!リラックスしろ、グレタ。落ち着け!」

 グレタは、トランプ大統領からのディスを逆手にとり、すぐさまツイッターの自己紹介を「怒りをコントロールする方法を学ぶティーンエイジャー。今は、友達とリラックスしながら、古き良き映画を見ている」と変更するという、クールな対応を見せて話題となった。


熱くなるトランプ大統領に「落ち着け」

 11月3日に投票が締め切られた米大統領選の郵便投票の開票が進むなか、民主党のジョー・バイデン大統領候補が得票を伸ばし、自身にとって不利な状況となっていることに苛立ちを募らせたトランプ大統領は、郵便投票には不正があるなどと訴え、「集計をやめろ!」「投票日以降に到着した票は集計されない!」などと、ツイッターで発言。

 冷静さを失ったトランプ大統領に、グレタが、かつてトランプ大統領から投げつけられた言葉をそっくりそのままお返しして皮肉った。

「とてもバカげている。ドナルドは、怒りをコントロールする方法を学んで、古き良き映画を友達と見たほうがいい!リラックスしろ、ドナルド。落ち着け!」

 絶妙なタイミングで仕返しを投下したグレタのツイートには、記事執筆時点で660万件を超える「いいね」がついている。

 ちなみに、バイデン氏は、現地時間の4日、もしも自分がアメリカ大統領に就任したら、トランプ政権下でアメリカが離脱してしまった、気候変動抑制に関する多国間協定である「パリ協定」に、すぐさま復帰する意思をツイッターを通じて明らかにしており、グレタとバイデン氏は手を取り合って環境問題の改善に取り組んでいけそう。(フロントロウ編集部)

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