日本で人気を博しているSF大作映画『TENET テネット』は、撮影中『メリー・ゴー・ラウンド』というタイトルで進行していたことを知っている?(フロントロウ編集部)

クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』

 映画『TENET テネット』は、2020年9月に日本公開となったSF映画。監督は、映画『ダークナイト トリロジー』や『インセプション』で知られるクリストファー・ノーラン

 新型コロナウイルスによるパンデミックが始まって以来、最高のオープニング成績を収めた本作は、日本での興行収入が20億円を突破する大ヒットとなっている。

 名も無き男を主人公に繰り広げられる本作は、「時間の逆行」をテーマにした複雑怪奇なストーリー。「テネット」とは、「時間から脱出し、未来の第三次世界大戦を防ぐ」ための作戦名だという。

 主演を務めるのは、映画『ブラック・クランズマン』のジョン・デヴィッド・ワシントン。その他、ロバート・パティンソン、ケネス・ブラナー、マイケル・ケインなどが参加している。

 そんな映画『TENET テネット』だけれど、撮影の段階では全く異なったイメージを持つタイトルがつけられていたことを知っている?

『TENET テネット』は『メリー・ゴー・ラウンド』だった!

 「逆行」が重要なコンセプトとなっている映画『TENET テネット』。「TENET」という単語は、上から読んでも下から読んでも「TENET」という回分になっているため、映画のイメージにはぴったり。

画像: ©️WARNER BROS PICTURES

©️WARNER BROS PICTURES

 ところが、制作中の正式タイトルが決定していない段階でつけられるワーキングタイトルは『Merry Go Round(メリー・ゴー・ラウンド)』という、全く異なったイメージの名前であったことが映画製作の段階で明かされている。

 確かに回転という意味では問題ないけれど、正式に決定した『TENET テネット』という名称よりは薄味な印象。2019年5月に『Merry GoRound(メリー・ゴー・ラウンド)』というワーキングタイトルで始まった撮影は、いつしか『TENET テネット』となり、現在の成功につながった。

 2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、映画『ワンダーウーマン1984』や『ブラック・ウィドウ』などをはじめとする数々の大作映画の公開が延期となっている。アメリカでは、映画収益の大部分を担うニューヨークやカリフォルニアの劇場がまだ封鎖されたまま。そんななか公開された『TENET テネット』は、映画スタジオとしては満足のいく結果ではないというけれど、ファンの記憶に残る素晴らしい作品となっていることは確か。(フロントロウ編集部)

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