A.J.がシラフになれた理由が明らかに
1993年にアメリカ・オーランドにて誕生したボーイズグループのバックストリート・ボーイズは、1999年にリリースした、グループの代表曲「I Want It That Way(アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ)」が収録されたアルバム『Millennium(ミレニアム)』は全世界で3,500万枚以上を、5枚目のアルバム『Black&Blue(ブラック&ブルー)』は初週で160万枚を売り上げるなど、これまで数々のヒット曲を世に送り出してきた。
2020年で結成27周年を迎えたバックストリート・ボーイズだけれど、ここに到達するまでには法廷での争いや、活動休止状態に陥るなど様々な出来事があった。そんなバックストリート・ボーイズのメンバーの1人であるA.J.ことアレクサンダー・ジェームズ・マクリーンが、自分が薬物やアルコールをきっぱりと止めることができたある出来事をタムロン・ホールのYouTubeチャンネル『タムロン・ホール・ショー』で明かした。
A.J.は長年、薬物やアルコールの依存症に苦しんでおり、リハビリ施設に入所と退所を繰り返し、2003年にA.J.がトーク番組『ザ・オプラ・ウィンフリー・ショー』で依存症の克服を報告した時に、ほかのメンバー4人がサプライズで登場。当時、実質の活動休止状態だったバックストリート・ボーイズが、約2年ぶりに公の場で全員が揃い、ここから関係が修復。その後、クリーンな生活が送られていたと思いきや、2011年にA.J.は再びリハビリ施設に入所。
A.J.は当時のことを振り返り「ブラック&ブルーツアーの時にステージ上で飲み始めた。僕たちの最後の3曲のために赤いカップにジャック・ダニエルを隠していた。頭ではステージ上で飲むなんて最低の野郎だとわかってた。まだ誰にもこのことを教えたくなかったし、みんなに秘密にしていた。けど、メンバーは分かっていたし、家族も分かっていた。そして人々は、僕の身体的な変化に気づき始めていた」と、まだシラフではなかったということを明かした。
しかし、何度もリハビリ施設に入るも、なかなかアルコールなどを絶つことができなかったA.J.に転機がやってきた。それはある日、娘のリリックちゃんに言われたひと言。リリックちゃんはお酒の匂いをさせたA.J.にひと言「私のパパの匂いがしない」と言い、そのひと言がきっかけとなりすべてを絶つことが出来たと語った。
溺愛する愛娘から心に響くひと言を言われたA.J.は、それからというものすべてを絶ち、現在は10ヵ月シラフの状態が続いているという。現在A.J.はアメリカのダンス番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』に出演して圧巻のパフォーマンスし、ファンに心身ともに元気な姿を見せている。(フロントロウ編集部)